「お宝銘柄」発掘術!

「イベント」関連株は、規制緩和により活性化が期待
できる注目の投資テーマ。新型コロナにより低迷して
いた分、「アフターコロナ」で急回復する可能性大!

2020年7月9日公開(2022年9月20日更新)
村瀬 智一
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「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の初会合で、
各種イベントに関する規制が一段階緩和されることに

 7月6日、政府は新型コロナウイルス対策の「専門家会議」に代わる“有識者会議”として新設した「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の初会合を開き、7月10日からイベントの開催制限を一段階緩和することを発表しました。

 足元で東京都の新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向にあることなどを考えると、この判断については賛否両論あると思いますが、分科会としては「緊急事態宣言の再発令が必要な状況ではない」との認識が根底にあるようです。

 もちろん無条件で緩和するわけではなく、イベント参加者名簿の作成やマスクの着用、消毒などの対策が求められることになります。

 ただ、緊急事態宣言が解除されたことで緊張の糸が緩んでしまった人も多いかと思います。西村経済再生相は直近の会見で、現在の感染状況に関して「若い人が多い」と指摘していましたが、イベントに関する制限緩和が決まったこの局面で、老若男女を問わず、改めて一人一人が「できるだけ新型コロナウイルスに感染しない」「人にもうつさない」ことを意識して行動する必要があるでしょう。

「アフターコロナ」を見据えた物色が進むと、
低迷している「イベント」関連銘柄が人気化する可能性は高い!

 さて、イベント開催に関して7月10日から緩和される内容ですが、具体的には、屋内イベントであれば入場客数の上限が従来の「1000人」から「5000人、または収容率の50%以内のいずれか小さいほう」になります。そして、新型コロナウイルスの感染状況をこのままコントロールできれば、早ければ8月にも規制がさらに一段階緩和され、収容率が50%以内という条件はそのままで、入場者数の上限がはなくなります

 コンサートやプロスポーツといった各種イベントについては、今回の制限緩和をきっかけにして段階的にですが活発化していくことになるでしょう。

 前々回の当コラムでは、先取り的な意味で「外食」関連銘柄を取り上げました。そこで今回も、やや先取り的なテーマにはなりますが、今からチェックしておくべき投資テーマとして「イベント」関連に焦点を当てたいと思います
【※関連記事はこちら!】
「外食」関連銘柄に注目!「串カツ田中」「王将フードサービス」など、新型コロナによる業績の落ち込みが比較的小さく、今後の成長が期待できる銘柄を紹介

 新型コロナウイルスの感染拡大による株式市場の急落で、「旅行」関連銘柄や「インバウンド」関連銘柄などとともに、「イベント」関連銘柄の株価も大きく下落しました。たしかに「イベント」関連銘柄の直近での業績悪化は不可避ですが、そうしたマイナス要素について、すでに市場は相当織り込んでいます。今後の新型コロナウイルスの感染状況次第ではありますが、「アフターコロナ」を見据えた物色がさらに進む局面になれば、これまで嫌気されていたことも相まって「イベント」関連銘柄が人気化する可能性は高いでしょう

 具体的な銘柄としては、イベントの企画・展示支援などを手掛ける企業を中心に発掘しました。個人投資家が売買しやすい中小型株をメインに、75日移動平均線を下値支持線として底堅い動きを見せている銘柄をピックアップしています。

【博展(2173)】
イベントの戦略立案から施工までをワンストップでプロデュース

 博展(2173)は、イベントや展示会に関する戦略立案からクリエイティブ、運営、施工・撤去までをワンストップでプロデュースします。商材カテゴリー別の売上としては、展示会出展やイベントプロモーションの割合が高いです。既存のスタジオを移転・統合し、7月1日から東京都江東区に新制作スタジオ「HAKUTEN T-BASE」を開業。デザイナーやエンジニア、外部パートナーが、より実験的なクリエイティブに挑戦して新たな価値を生み出す場とする狙いがあり、中長期的な展開に注目です。

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博展(2173)チャート/日足・6カ月博展(2173)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【乃村工藝社(9716)】
リピート率が高く、受注残が多い点も高評価

 乃村工藝社(9716)は、実質的にディスプレイ事業に特化。企業の展示会やショールーム、テーマパークの装飾・環境演出やホテルの新装改装など、幅広いクライアントに対応し、調査・企画・コンサルティングからデザイン・設計、制作・施工、運営管理までカバーします。リピート率が高く、受注残が積み上がっている点にも一定の安心感があります。

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乃村工藝社(9716)チャート/日足・6カ月乃村工藝社(9716)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【セレスポ(9625)】
コロナ禍におけるイベント開催を応援

 セレスポ(9625)はイベント制作会社です。「セレモニー」「スポーツ」「プロモーション」「フェスティバル」「コンベンション」の5つを柱に、企画から当日の設営・運営までトータルプロデュースします。新型コロナウイルス感染症対策サポートサイト「集まり方改革編集部 みんなで考える“新しいイベント”のかたち」を開設しており、コロナ禍におけるイベント開催を応援している点も高評価です。

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セレスポ(9625)チャート/日足・6カ月セレスポ(9625)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【ティーケーピー(3479)】
コロナ感染防止対策を行ったプロレスイベントも開催

 ティーケーピー(3479)は、貸会議室やレンタルオフィス運営が主力事業です。2020年5月には、新型コロナウイルス対策の自社ガイドラインを策定。7月5日には「TKP ガーデンシティ千葉」でコロナ感染防止対策を行ったプロレスイベント「2AW 旗揚げ1周年記念大会 GRAND SLAM」を開催するなど、コロナ禍を乗り越えるべく積極的な取り組みを行っています。

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ティーケーピー(3479)チャート/日足・6カ月ティーケーピー(3479)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【レイ(4317)】
人気の「3Dプロジェクションマッピング」も手掛ける

 レイ(4317)は、各種イベントや会議、展示会、コンサートなどで、機材提供やオペレーション、演出などを行っています。建造物に対して寸分違わぬ正確な映写を実現する「3Dプロジェクションマッピング」を手掛けており、イベント再開後の需要が期待されます。

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レイ(4317)チャート/日足・6カ月レイ(4317)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上、イベントの企画・展示支援を行う企業を5銘柄紹介しました。

 また、2020年7月1日に東京ディズニーランドとディズニーシーが4カ月ぶりとなる再開を果たし、運営会社であるオリエンタルランド(4661)が注目されましたが、今後イベントの開催制限が順調に解除されてくると、そうしたテーマパークやイベント関連施設にも物色が広がることが期待できます。

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オリエンタルランド(4661)チャート/日足・6カ月オリエンタルランド(4661)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 例えば、東京ドーム(9681)は、第1四半期決算でも明らかなように新型コロナウイルスによるマイナスの影響が甚大でした。株価は決算発表後から調整が続いているので底入れを見極めたいところではありますが、プロ野球とJリーグが「無観客試合」から「観客受け入れ」へと舵を切ることもあり、今後の動向には注目しておきたい銘柄です。

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東京ドーム(9681)チャート/日足・6カ月東京ドーム(9681)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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