世界投資へのパスポート

米国のハイテク株の株価が、米・大統領選挙後に急落
する可能性も!? 長期金利の動向と、10月29日の「アマ
ゾン」「アップル」「フェイスブック」の決算発表に注目!

2020年10月26日公開(2022年9月20日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
↓今注目の「投資テーマ」の解説&銘柄はこちら!↓
  ●PBR1倍割れ ●チャットGPT ●インバウンド
●生体認証 ●生成AI ●こども家庭庁
●子育て支援 ●アニメ ●再生可能エネルギー
●株主優待 ●リスキリング ●円安・ドル高
●米株/大型優良株 ●米株/燃料電池 ●米株/大手IT株
●米株/高配当株 ●米株/天然ガス ●米株/ディフェンシブ株

いよいよ来週11月3日は米国の大統領選挙の投票日!
事前調査ではバイデン氏が優勢だが、接戦が予想される

 いよいよ11月3日(日本時間の3日夜〜4日昼)に行われる米国の大統領選挙の投票日が近づいてきました。政治サイト・リアルクリアポリティクスが集計した調査会社11社による投票意向調査の平均値では、10月24日の時点でジョー・バイデンの支持率が50.8%、ドナルド・トランプの支持率が42.7%となっています

 ただ、残念なことに「投票意向調査は、当らない」ということが知られています。実際、前回2016年の大統領選挙でも、調査会社のほとんどはヒラリー・クリントンの当選を予想していましたが、結果は大番狂わせでドナルドが勝利したことは言うまでもありません。

 そんな中、例外的にトランプの当選を当てた調査機関がIBD/TIPPです。IBD/TIPPは、前回の大統領選挙だけでなく、これまでもコンスタントに正確な予想を出してきました。

 そのIBD/TIPPの調査によると、10月24日の時点でバイデンの支持率は50.7%、トランプの支持率は44.3%となっています。つまり、他の調査会社より接戦を予想しているわけです

米国10年債利回りが上昇トレンドに入ることで、
ITセクターなど成長株の株価下落リスクが高まる!

 そんな大統領選挙を控え、最近気になるのが米国10年債利回りが上昇していることです。

■米国10年債利回りチャート/日足・6カ月
米国10年債利回りチャート/日足・6カ月米国10年債利回りチャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示

 10月22日時点で、米国10年債利回りは0.87%まで上昇してきました。年初の水準に比べるとまだまだ低いのですが、6月5日の高値0.91%を超えてくると「いよいよ上昇トレンドに入った」と考える投資家も出てくるでしょう

 長期金利が上昇している理由として「今度の選挙で、民主党が大統領(バイデン)、上院、下院の3つとも制することを織り込んでいるから」だと説明する人もいます。しかし私は、そうではなく、単純に「米国の景気が、当初考えられていたほど弱くはなかったから」だと見ています。

 いずれにせよ、金利と株価はシーソーの関係にあり、金利が上昇すると株価は下がります。特に高バリュエーション株、もっと言えばITセクターなどの成長株ほど、株価下落に気をつける必要があるでしょう

 これは私のメインシナリオではありませんが、もし今回の選挙で大統領、上院、下院の3つとも民主党が取れば、大型の景気支援予算が可決されやすくなります。それは、米国経済のテコ入れになると同時に財政規律がいっそう乱れる原因となり、そのどちらも長期金利の上昇要因となります。そして、選挙の結果を受けて突発的に長期金利が上昇した場合、これまで物色の中心となってきた成長株が急落するリスクがあると思います。

 その反面、失業率は高止まりしており、せっかく回復の兆しを見せていた景気も新型コロナウイルスの感染第二波により再び暗転するリスクがあるので、「長期金利は上昇するに決まっている」と決めつけることはできません。

 選挙の結果や新型コロナウイルス用ワクチンの承認など、さまざまな要因がどちらに転ぶかわからないので、ここは焦って方針を決めるのではなく、しっかりと状況を見極めたいと思います

今週は「アルファベット(グーグル)」「アマゾン」など
主要ハイテク企業の決算発表が目白押し!

 なお、10月29日は、下の表のように主要ハイテク企業の決算発表が重なっているので、こちらも要注目です。
【※関連記事はこちら!】
米国株は「年末年始の株高」に向けて、いまが絶好の“買い時”! アマゾンやネットフリックスなど、コロナ禍のクリスマス商戦で人気化しそうな銘柄が狙い目!

■2020年10月29日に決算発表を控える主要ハイテク企業
銘柄(コード)  コンセンサスEPS予想 コンセンサス売上高予想
アルファベット(GOOG) 10.88ドル 428.1億ドル
アマゾン(AMZN) 7.15ドル 924.6億ドル
アップル(AAPL) 0.70ドル 637.3億ドル
フェイスブック(FB) 1.90ドル 197.5億ドル

【今週のまとめ】
今週は「米・大統領選挙の行方」や「長期金利の動向」、
さらに「主要ハイテク企業の決算発表」に気を配ろう!

 いよいよ大統領選挙の投票日が迫って来ました。いまのところ接戦で、トランプとバイデンのどちらの候補が勝ってもおかしくないと思います。

 また、このところの長期金利の上昇にも注意を払う必要があります。景気腰折れリスクがいまだ残っているので、今後もズンズンと金利が上昇するとは考えにくいのですが、もしそうなった場合、ITセクターなどの成長株は売られるリスクがあります。

 さらに、今週の10月29日には主要ハイテク企業の決算発表が集中しているので、そちらにも注目したいと思います。

【※今週のピックアップ記事はこちら!】
日経平均株価の2021年12月までの「値動き」を予測! 4人の専門家の予想の最高値は2万7000円、最安値は2万円で、予想は“大幅上昇”と“横ばい”で真っ二つに!

日経平均株価は、米・大統領選挙後に米国株が“急落”しても「連動せずに高値維持」の可能性も! ただし、マザーズ指数は“調整入り”したので慎重姿勢で取引を

↓今注目の「投資テーマ」の解説&銘柄はこちら!↓
  ●PBR1倍割れ ●チャットGPT ●インバウンド
●生体認証 ●生成AI ●こども家庭庁
●子育て支援 ●アニメ ●再生可能エネルギー
●株主優待 ●リスキリング ●円安・ドル高
●米株/大型優良株 ●米株/燃料電池 ●米株/大手IT株
●米株/高配当株 ●米株/天然ガス ●米株/ディフェンシブ株

【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!

証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2023年5月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約5250銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)※買付時の為替手数料が無料/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【マネックス証券のおすすめポイント】
約5250銘柄の米国株を取り扱っており、銘柄数はトップクラス! 買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)なので、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象17銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。なお、NISA口座なら日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」が無料で利用できる。
【関連記事】
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約5550銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手だけあって、米国、中国(香港)、韓国、ロシアからアセアン各国(ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。米ドルの為替レートは「片道25銭」と他の証券会社と同じレベルだが、住信SBIネット銀行の外貨預金口座から入金すれば「片道4銭」で両替可能。差額の21銭は1ドル=108円なら約0.19%に相当するので、かなりお得だ。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索やソートに使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。また、2021年4月から米国株式取引専用の「米国株アプリ」が登場した。インドネシアやタイなどのアセアン各国に関しては、主要約70銘柄の個別企業レポート「ASEANアナリストレポート」を提供している。
【関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約5200銘柄 <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル)
【楽天証券おすすめポイント】
米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と、幅広い銘柄がそろっているうえ、海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約350本を含む、約400本と業界No.1! 所定の米国ETF9銘柄については買付手数料が無料で取引ができる。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。米国株の注文受付時間が、土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。アセアン株式の情報も充実。財務分析でよく使われるPERなどの主な指標、過去5年間の業績推移や今後2年間の業績予想もチェックが可能だ。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名。さらに、スマホ向けトレードアプリ「iSPEED」でも米国株取引が可能になった。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約2500銘柄 無料
【DMM.com証券おすすめポイント】
2019年12月に米国株の売買手数料を完全に無料化したことで、取引コストに関しては一歩リード!ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、割り狙いで長期保有する人は注意が必要だ。取扱銘柄数は少なめだが、FAANGなどの有名IT株やバンガードなどの人気ETFは、きちんと網羅されている。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に受け付けから円に交換されること。その後で持っておきたい人にはデメリットだが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
【関連記事】
◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説!
◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介!
【米国株投資おすすめ証券会社】DMM.com証券の公式サイトはこちら
【米国株の売買手数料がなんと0円!】
DMM.com証券(DMM株)の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

1億円のつくり方
アガル! 外食株!
お金の知識総点検

7月号5月19日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!
 

[1億円のつくり方/アガル外食株]
◎巻頭特集
最新決算でわかった!買いの株39銘柄
速報! 人気15銘柄の買×売診断!
上方修正で上がる株
●営業利益アップの内需株
●株主還元が期待できる株


◎第1特集
リアル1億円のつくり方
11人の成功も失敗もぜーんぶ公開!
会社員もできた!2年で一気から17年でコツコツの人まで!

日本株で増やす
趣味のゲーム株で300万円から達成
忙しい会社員ができた決算期だけ投資法など
米国株で増やす
英語も財務も必要ナシの勝ち方
・個別株で攻めて投信で守るやり方など
FX・CFDで増やす
・株式指数のCFDで市場の波に乗る!など
●達人の手法で選ぶ日米の上がる株
●必見!
億り人の情報源

◎第2特集
大逆襲の31銘柄がドドーッと!
アガル! 外食株!
コロナの大動乱で勝ち残った外食に注目!

●業界に旋風を巻き起こす外食の風雲児!
・物語コーポレーション
・ギフトコーポレーションほか
●外食のレジェンズ!
・日本マクドナルドホールディングス
・ロイヤルホールディングスほか
●株主優待で楽しく外食!

桐谷さんヘビロテ必至のうまい優待メシ&最もオトクな外食優待利回りバトル!

◎第3特集
つみたてNISA投信の通信簿
直近5年の成果でランキング!
●資産が大きく増えた投信ベスト50
●資産が減った・増えてない投信ワースト
●連動指数やタイプ別で好成績のオススメ投信


◎【別冊付録】

お金の常識度チェック付き!
最新のマネー情報!お金の知識総点検


◎人気連載もお楽しみに!

●株入門マンガ恋する株式相場!
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●おカネの本音 小川敦生さん


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報