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米国ではアップルの好調な決算をきっかけにハイテク株が上昇し、
NYダウとナスダック総合株価指数が大幅に反発!
日米の株式市場では、前週末の1月28日から目先の底入れ、自律反発の機運が高まっています。
まず米国ですが、1月28日のNYダウは4日ぶりに大幅に反発し、前日比564.69ドル高の3万4725.47ドルでした。朝方は売りが先行し、一時は353.27ドル安まで下落しましたが、その後にプラス転換しました。ナスダック総合株価指数も大幅に反発し、同417.790ポイント高の1万3770.573ポイントでした。
1月28日は、市場予想を上回る四半期決算を発表したアップル(AAPL)が大幅高となり、他のハイテク大手も連れ高しました。アップルが27日夕方に発表した2021年10~12月期決算では、主力のスマートフォン部門が堅調に伸び、売上高と純利益がともに四半期として過去最高でした。
そして、週明け1月31日のNYダウは続伸し、前週末比406.39ドル高の3万5131.86ドル。ナスダック総合株価指数も続伸し、同469.310ポイント高の1万4239.883ポイントでした。これまで下げがきつかったハイテク株に買い戻しが入り、相場全体の戻りを主導しました。
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日経平均株価とマザーズ指数も目先の底入れは果たしたが、
中長期的に見ると依然として下落トレンドが継続中!
一方、日本でも、1月28日の米国の株高をきっかけに買いが優勢になりました。2月1日の日経平均株価は、前日比76.50円高の2万7078.48円と3日続伸。また、東証マザーズ指数も、同14.80ポイント高の772.98ポイントと3日続伸しました。
ただし、2月1日時点で、日経平均株価は5日移動平均線(1日時点で2万6795.89円)を上回ったものの、25日移動平均線(同2万8059.24円)、75日移動平均線(同2万8630.22円)、200日移動平均線(同2万8666.72円)のすべてを下回っています。
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また、東証マザーズ指数も5日移動平均線(2月1日時点で754.06ポイント)を上回ったものの、25日移動平均線(同864.47ポイント)、75日移動平均線(同1014.38ポイント)、200日移動平均線(同1095.28ポイント)のすべてを下回っています。
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つまり、日経平均株価にしても東証マザーズ指数にしても、目先の底入れは果たした可能性は高いものの、中長期的には依然として下落トレンドが継続していると見ておいたほうがよさそうです。
当面の間、日経平均株価は「バンドウォーク」を続け、
3月のSQに向けて日経平均VIが上昇するのがメインシナリオ
当面のメインシナリオですが、日経平均株価については、25日線ベースのボリンジャーバンドのマイナス2σを中心に、マイナス3σとマイナス1σとの間を推移するバンドウォークを続け、ボリンジャーバンド自体は「エクスパンション(拡大)」を継続すると見ています。そして、3月10日のメジャーSQに向けて日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)が上昇するというのが現時点のメインシナリオです。
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一方、東証マザーズ指数に関しては、25日線ベースのボリンジャーバンドのマイナス2σを中心に、マイナス3σとマイナス1σの間を推移するバンドウォークを続けるというのがメインシナリオです。
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両指数ともに、ボリンジャーバンドのマイナス1σを明確に上抜けるようなら、25日移動平均線を目指すような本格的なリバウンドが実現するでしょう。逆に、マイナス1σを明確に上抜けることができないようならば、マイナス3σとマイナス1σと間のバンドウォークを続け、下落トレンドが継続する見通しです。
ところで、1月31日現在のマザーズ銘柄の信用評価損益率(松井証券店内)は、買い評価損益率が、マイナス35.931%でした。
また、1月第3週(1/17~1/21)の「投資部門別 株式売買状況(東証マザーズ)」では、個人が108億円買い越し、海外投資家が123億円売り越しました。海外勢の売りに個人が買い向かっています。なお、個人の買い代金のうち、現金が784億円(22.8%)、信用が2660億円(77.2%)です。個人が信用(借金)でせっせとマザーズ銘柄を買っているわけです。
今後、東証マザーズ指数が順調に上げれば買い方の回転が効きます。しかし、逆に、底割れするようだと、信用買い方の投げ売りでマザーズ市場は阿鼻叫喚となることでしょう。
なお、私は、マザーズ市場に関しては、海外投資家が買い越しに転じるまでは中長期的な底入れは難しいと見ています。
商船三井が上方修正&増配を発表したことで、開運株全体が上昇!
「低PER+高配当利回り+好業績」のバリュー株を見直す動きが強まる
ここからは、現在の株式市場で注目が集まっている銘柄を見ていきましょう。まずは、1月31日12時に「2022年3月期業績予想、及び配当予想の修正に関するお知らせ」を発表した商船三井(9104)。2022年3月期通期の連結業績は、売上高が1兆2600億円(前回予想比3.3%増)、営業利益が540億円(同20.0%増)、経常利益が1700億円(同35.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が6300億円(同31.3%増)に上方修正されました。
コンテナ船事業を運営している商船三井の持分法適用会社、OCEAN NETWORK EXPRESSにおいて、旺盛な輸送需要の継続によりスポット賃率が前回発表時の想定を上回るレベルを維持したことで、業績予想が前回発表値よりもさらに上振れる見通しとなりました。それに加えて、自動車船やドライバルク船の需給環境が改善したことを踏まえ、通期業績予想を上方修正したとのことです。
また、商船三井は今回の業績予想をもとに、前回の発表では500円としていた期末配当予想を750円に増額修正しました。これにより、年間の配当は1株当たり1050円になる予定です。
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⇒商船三井(9104)、今期3度目の「増配」を発表して、配当利回り11.9%に! 年間配当は4年で52倍に急増、2022年3月期は前期比900円増の「1株あたり1050円」
これを受け、1月31日の商船三井の株価は前日比770円高の8800円に上昇、翌2月1日の株価は同480円高の9280円と続伸しました。予想EPSが5254.68円なので、株価9280円での予想PERは1.77倍、配当利回りは11.31%です。
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この商船三井の上昇をきっかけに、他の海運株にも買いが波及しています。また、これを機に、東京株式市場では、再び「低PER+高配当利回り+好業績」のバリュー株を見直す動きが強まったように感じます。
一方、2月1日のレーザーテック(6920)は、前日比1810円安の2万3265円でした。PERは93.24倍、PBRは38.02倍です。レーザーテックの昨年来高値は1月4日の3万6090円ですが、それが約1カ月で下落幅が1万2825円、下落率が35.54%となっています。
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全体相場が戻り基調のなか、グロース株のリーディングストックであるレーザーテックが軟調に推移していることから、引き続き、高PERのグロース株は物色圏外と見ておく必要があるでしょう。
したがって、ポートフォリオは「バリュー株一色」にしておくことをおすすめします。
ただし、投資環境は非常に不透明なため、「休むも相場」と考えてオールキャッシュで相場を眺め、バーゲンハンティングのチャンスを虎視眈々と狙うのもアリだと思います。とにかく、今は無理をせず、致命的なダメージを被ることを全力で避けることに集中しましょう。
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