韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回、紹介するのは、勉強をしたくてもできなかった4人のある物語。朗読会のテーマともなっている「私は勉強することができなかった:ケース1.ジャック・ロンドンの話」をお届けします。

【朗読会】僕は勉強がしたかった……Photo: Adobe Stock

図書館は僕にとって、この人生を生きる唯一の理由

 心が安らぐのは図書館だけです。図書館は僕にとって唯一のぜいたくであり、この人生を生きる唯一の理由です。

 勉強することは、惨めな僕に耐える力を与えてくれる癒やしです。人の顔色を伺うことなく、頭の中をよいもので満たすことのできる図書館での時間は、涙が出るほどありがたいものです。

 僕が勉強するのは、いつか「アイスクリームを買い食いできる子どもたち」のようになりたいからです。そして憎い運命の鎖を切って、まともな職につくことが夢なのです。そのことを想像するたびに胸がいっぱいになり、頬が緩みます。

 勉強だけがその可能性をくれることを、僕はよく知っています。そう考えると、意欲がぐっと湧いてきます。

 とはいえ、お金を稼ぐことをやめるわけにはいきません。図書館にも、いつでも行けるわけではありません。市場で物売りをしていて悔しい思いをしたら本を読み、アイスクリームを売っていて悲しくなったら勉強をします。いつか学校に行ける日を夢見て、毎日を耐えています。

 でも、家計は悪くなる一方です。12歳になったら学校で楽しく勉強したいと思っていたのに、借金は雪だるまのように膨れ上がるばかりです。

 思い悩んでいるうちに、結局僕は学校に行くことができませんでした。

 12歳の僕はがっかりして、学校に行く友達の背中を羨望の目で見守るしかありませんでした。アイスクリームが買えないだけでも悲しいのに、お金がないせいで学校にも行けないなんて! こんなことがあっていいのでしょうか。こうして学校は、僕にとってもう一つの「アイスクリーム」になりました。

<この続きは、3/21の朗読会(リアル/オンライン)で。。。>

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)