韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。

めざましテレビで話題沸騰!全国高校ビブリオバトル聴衆が一番に選んだグランドチャンプ本、爆誕!Photo: Adobe Stock

全国大会で優勝! そのとき、『勉強が面白くなる瞬間』が湧いた

 高校生によるビブリオバトル開催を、書影の掲載依頼から知ったのが2022年12月のこと。

「ビブリオバトルってなに?」

 初めて聞いたワードでした。公式HPによると、「どこでも手軽に楽しめる書評ゲームです。2007年、京都大学大学院の大学院生だった谷口忠大さん(現立命館大学情報理工学部教授)が、輪読会で読む本は自分たちで決めようと考案」とありました。

 さらに調べてみると、小説を題材にする生徒が多く、勉強法の本を取り上げる人は少ない。高校生が「過去問」や「参考書」ではなく、勉強法の本を読むこと自体が珍しいので、そこに驚きはなかった。

『勉強が面白くなる瞬間』を読んだ中高生の98.4%が「勉強したくなった」という、韓国の調査機関で調べたアンケート結果がある。このアンケート結果に疑義を抱くことはなかった。翻訳された原稿を読んだときの私の気持ちそのものだからである。

 しかし、発売されてから半年以上たつが、アンケートはがきで目にすることはあるもの、日本の中高生が『勉強が面白くなる瞬間』をどう読み、どう感じたか、直接聞いたことがなかった。

「いったい、どういう書評をするのだろうか?」

 この関心に身を任せ、12月18日の大阪予選に出向くこととなった。

 もちろん、スピーチする本人には内緒で。担当編集者が現場にいるという事実が、どう影響するかわからなかったので、密かに参加させてもらった。

 予選は4組にわかれて行なわれた。各組の代表が決勝で競うらしい。私も聴衆として参加したが、どの書評もすばらしく、ミスにうろたえて、投げ出す人もいない。自分の言葉でしっかり紡いでいるプレゼンでした。

『勉強が面白くなる瞬間』を書評したのは、高校2年生の藤野美紀子さん(関西創価高校)。なんでも、学年一位の成績らしい。そんな彼女がなぜこの本を選んだのか? 不思議でしようがなかった。

 予選を通過し、本選へ。そして、優勝。しかし、ここで困ったことが一つあった。全国大会に出場するので、記事化するには、書評内容に触れられないと。嬉しいのか哀しいのか、複雑な感情になったものの、高校生が『勉強が面白くなる瞬間』をどう読んだのか、これを聞けただけでも価値はあった。

 優勝後、話を聞いてみたところ、父親と書店に足を運び、かわいそうに置かれているこの本を見て手に取ったらしい。かわいそうという表現に思わず笑ってしまったが、もともとは小説を題材にしていたとのこと。ただ「絶対! この本!!」と急遽変更して、全国大会で優勝を手にしてしまったのだから、人生何があるか本当にわからない。

 この記事を今読んでいる人は、めざましテレビ(フジ系)に出演した彼女を見たのかもしれないが、全編はここで見てもらいたい(4時間12分あたり。予告なく終了することがございます)。小学生から大学生はもちろん、子を持つ親も必見。学年一位の彼女がなぜこの本を選んだのか、それもわかる。

 全国大会当日、私は、長崎と大阪の仕事がかぶり、どちらを取ることもできず、東京にこもっていたが、藤野さんから優勝の報告が! しばらくして、上記の動画を見てすぐにきづいたことがあった。

 予選のときと内容が違う。

 しかも、大阪予選優勝後の、私が話した内容を加えていたのだ。その情報に価値があると思い、さらにブラッシュアップさせた彼女の努力を知る人は少ないだろう。小さな変化だったかもしれないが、聞く人に向けた思いが優勝を引き寄せたのも事実。あと少し頑張るか、少しくらいいいと妥協するか、この差は、とてつもなく大きい。そんなことを改めて勉強する機会になるとは思わなかった。

『勉強が面白くなる瞬間』は、読んだ人にしかわからない感情の揺さぶりがある。人によって、大小さまざまだと思うが、この感情は何とも言い難い。本書によると、10代から70代の「人生で後悔していること」に、「勉強しておけばよかった」をあげる人が多いらしい。いくら勉強してもおそらく満足する人はいないのだから、そうなるのだろう。

 だが、等しく言えることは、「勉強が面白くなる瞬間」は誰にでも訪れるということ。あなたにもきっと訪れるはず。「勉強が面白くなる瞬間」に出合えたら、ぜひ教えてくださいね。

(書き手/編集部・武井康一郎)