NISA口座の比較&活用術
2019年1月10日 ザイ・オンライン編集部

AKB48武藤十夢と中西智代梨が株価急落時に買うべき
銘柄の特徴や、“攻め”と“守り”の銘柄選択術を学ぶ!
~第34回 株価急落時は買いなの? 売りなの?~

運用バトルに挑戦しているAKB48の武藤十夢と中西智代梨

NISA(少額投資非課税制度)の口座で、「毎月1万円ずつ投資資金を追加する!」「投資商品はNISAで買える株&投資信託!」「数カ月分の資金を貯めて一度に投資するのもアリ!」というルールに基づき、運用バトルに挑戦しているAKB48の武藤十夢と中西智代梨。

堅調に上昇し、一時は年初来高値を超えそうだった日経平均株価は、米国金利上昇や中国景気の悪化などを背景として、2018年10月後半に急落。メンバー2人の成績も下がったが、新たな株を買う意欲は強い。そこで、株価の急落時に注目すべき銘柄をプロに聞いた!(11月21日発売のダイヤモンド・ザイ1月号から転載。最新の記事はダイヤモンド・ザイ2月号に掲載中!)

株価が大きく下がったときって買っていいの!?
買い時かどうかを見極めるには、急落の要因を探ることが大切!

中西智代梨、武藤十夢

武藤十夢(以下、十夢) 株価が上がってた「楽天(4755)」が10月後半に下がってる。9月から13%もマイナスか……。

中西智代梨(以下、智代梨) 私の「丸順(3422)」も先月より13%下がってる~。

十夢 でも日経平均株価もすごく下がってるし、こんなときこそ、株を買うべきかなあ。

智代梨 でも、今(2018年10月下旬)って買っても大丈夫なのかな?

――株の買い時かどうかを、楽天証券経済研究所の窪田真之さんに解説してもらいましょう。

窪田 お久しぶりです。その後、成績も良いようですね。

十夢 お久しぶりで~す。「楽天」を持ってるんですけど、これからどうなりそうですか?

窪田 え~、それだと、インサイダーに……(苦笑)。

十夢 じゃあ、今って、株を買ってもいいんですか?

窪田 まずは、10月に株が急落した理由について、考えてみましょう。今は世界各国で株安が進んでいます。その理由は、大きく2つあります。1つ目が「米国金利の上昇」。2つ目が「中国景気の悪化」です。

十夢 どうして、アメリカの金利が上がると、株価が下がるんですか?

窪田 株式市場で注目される米国金利というのは、米国の長期金利、すなわち、「10年物国債」の金利のことです。長期金利が上昇すると、債券の人気が高まり、株から債券へ資金が流入しやすくなります。米国の10年物国債の金利は、2018年11月2日時点で約3.2%ですが、ノーリスクでそれだけの利回りが得られれば十分と考える人が多いからです。それに、金利が上がり過ぎると、企業がお金を借りるコストが上がるので、お金が借りにくくなります。それが、景気の悪化につながると、心配されているんです。

智代梨 中国の景気も悪いんだったら、株は買わないほうがいいのかな?

2019年の景気の行方が株価上昇のカギ!
「景気後退」なら暴落、「景気停滞」なら調整は短期の見通し

窪田 世界で、好景気が長期間にわたって続いていたのですが、そろそろ好景気が終わるんじゃないかと、思われているんです。

十夢 それに、2019年10月には日本の消費税も上がるんですよね。

窪田 ええ。それも、日本の景気が心配されている理由のひとつです。

智代梨 やっぱり、今は株を売るべきなんですね?

窪田 実は、そうともいえないんです。過去の景気と株価の関係を見ると、GDPが連続でマイナスになる「景気後退」局面だと、株価は大暴落します。ですが、GDPが横ばいや、一時的にマイナスになる「景気停滞」であれば、短期的な株価調整ですむので、むしろ買いチャンスなんです。

十夢 窪田さんはどっちになると思いますか?

窪田 私は、「景気停滞」だと思っています。もし、景気停滞であれば、2018年11月2日時点のTOPIXのPERは約14倍なので、ここから大きく下がる可能性は小さいでしょう。

売られ過ぎている株が再評価されるとスゴイ!
大きな利益を狙うなら、ダメ評価の株を狙え!

十夢 今は買いのチャンスなんだ。でもどんな株を選べばいいのでしょうか?

窪田 まず、株価が大きく下がっていて復活が期待できる株がおすすめです。リスクはありますが、大幅な上昇が期待できます。例えば、フリマアプリの「メルカリ(4385)」です。

十夢 最近、上場したばかりですよね。

窪田 そう。上場して初めてついた株価、つまり初値は1.7倍に。ですが、上場後は株価下落が続いています。

智代梨 どうしてですか?「メルカリ」って、人気ですよ。

窪田 「メルカリ」は、日本では絶好調なんですが、米国事業は大赤字です。「イーベイ(ティッカーシンボル:EBAY)」など強力なライバルがいるので、米国での成功は、難しそうです。

十夢 じゃあ、どうしておすすめなんですか?

十夢はハードオフ&メルカリに注目!

窪田 「メルカリ」の国内での事業は、今後も利益が伸びるし、米国の赤字は縮小すると見ているからです。それで、業績が黒字化すれば、株価は大きく上昇するでしょう。そうそう、同じリユース関連の「ハードオフ(2674)」も、今は業績が低迷していますが、長期では期待できます。

十夢 私もよく「ハードオフ」で買い物しますよ~。キャラクターのグッズとか、安く買えるものなら「メルカリ」でもいいけど、高額な電子機器やゲームソフトは、「ハードオフ」みたいに店舗があるほうが安心ですよね。

窪田 そうなんです。安く買える商品は「メルカリ」、家具や楽器のような高額商品は「ハードオフ」というように得意分野が分かれています。「メルカリ」の成長で、「ハードオフ」は厳しくなると思われていますが、リユース市場が伸びていくメリットをどちらも受けると考えています。

つられて売られた有望銘柄「SUMCO」に注目!
”TOPIXコア30採用銘柄”を配当利回りに着目して買う手も

智代梨 もっと、上がりそうな株って、ありますか?

窪田 半導体材料のシリコンウエハで世界2位の「SUMCO(3436)」に注目しています。

智代梨 そもそも半導体って、何ですか?

窪田 半導体は、PCやスマホ、家電、自動車など、さまざまな電子製品に搭載されています。今後は、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTが急速に進展すると言われていますが、その要になるのが半導体で、ますます必要になるんです。

智代梨 じゃあ、なんで株価が下がったんですか?

窪田 昨年は半導体が大きく売れて、供給が不足するほど、空前の半導体ブームだったんです。ところが今年は、半導体の生産が増えたことで、価格が下がっています。ブーム終了と見られ、半導体に関連する株が、どれも大きく下がっているんです。「SUMCO」もそのあおりで売られたんです。

十夢 なぜ、半導体の企業なのに「SUMCO」が買いなんですか?

窪田 半導体の需要そのものは続くからです。同じ関連株でも、半導体の製造装置などの需要は落ち着きます。これらは初期投資にあたるからです。一方「SUMCO」は半導体の材料の会社。安定成長が見込めます。

智代梨 う~ん、「SUMCO」は、上がりそう!

窪田 最後に「守り」の投資法も紹介しましょう。日本の人気大型株を集めた指標「TOPIXコア30」の採用銘柄を、配当利回りが高い順に買うという方法です。

十夢 「SUMCO」を買うよりも成績が上がりますか?

窪田 これは、配当をもらいながら、長期で堅実な値上がり益を狙うという方法です。

十夢 私は、短期で勝負したいから、「メルカリ」と「ハードオフ」を買おうかな。リユース市場は、これからも伸びそう!

智代梨 リスクはありそうだけど、「SUMCO」を買いで!
(※運用バトルの最新の状況を紹介する、連載第35回「積立ならダメ相場でも稼げる!」は、12月21日に発売されたダイヤモンド・ザイ2月号に掲載中!)