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【日本株】2023年の注目銘柄は「防衛」「原発」「スマパ
チ・スマスロ」関連株!“利上げ⇒円高”によって輸出企
業の業績悪化懸念が高まり「内需株」が物色の中心に!

2022年12月27日公開(2022年12月27日更新)
藤井 英敏
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12月に行われた日銀の突然の政策変更に対する不信感もあり、
1月17~18日の金融政策決定会合を前に投資家は警戒感を強める

 12月20日の金融政策決定会合で日銀は「異次元緩和」を終了するという政策変更をしましたが、その6日後の12月26日に日銀の黒田東彦総裁が経団連審議員会で『賃金上昇を伴う形での「物価安定の目標」の持続的・安定的な実現に向けて』と題した講演を行いました。そこで黒田総裁は「国債買い入れの月間予定額を従来の 7.3 兆円から9兆円程度に増加することで、低水準のイールドカーブを維持します。そのうえで、10年物国債金利の変動幅を従来の『±0.25%程度』から『±0.5%程度』に拡大することとしました。また、10年以外の各年限においても、機動的に買入れ額のさらなる増額や指値オペを実施することとしました。これらの措置によって、低水準のイールドカーブを維持しつつ、より円滑なカーブの形成を促すことが可能になると考えています」と述べました。

 一方、岸田文雄首相は12月26日、2023年4月に任期満了を迎える黒田総裁の後任について「4月の段階で最もふさわしい方を任命する。この基本に尽きる」と述べました。また、政府内の一部で浮上している、政府と日銀が2013年に結んだ政府・日銀の政策協定(アコード)の見直しについて「時期尚早。まずは新しい日銀総裁を決めてからの話」と発言。そして、日銀が長期金利の許容変動幅を拡大した措置については「今の金融緩和の修正や出口といったものではなく、金融緩和の効果を円滑に普及させ、持続性を高めるための運用の見直しである」と述べました。

 黒田総裁や岸田首相の言いたいことはわかりますが、12月20日の日銀の金融政策決定会合での政策変更があまりに突然だったため、市場の日銀への不信感は依然として残っているように感じます。これまで、市場の関心はFOMCやECB理事会といった欧米の金融政策決定会合に集中していました。しかしながら、12月の政策変更で、今後の日銀の金融政策決定会合にも従来以上に注意を払う必要が出てきました

 ちなみに、2023年の金融政策決定会合は1月17~18日、3月9~10日、4月27~28日、6月15~16日、7月27~28日、9月21~22日、10月30~31日、そして、12月18~19日に予定されています。まずは、年明け早々の1月の会合を前に、投資家は警戒感を強める見通しです

2023年は欧米のインフレが沈静化していくにつれて
景気が悪化し、日本株の上値も圧迫され続ける見通し

 いずれにせよ、欧米の中央銀行がタカ派スタンスを継続し、日銀もそろりと政策変更を行ったことで、2023年の投資環境の不透明感が一段と強まったと考えています。

 一般的に、株式市場は「半年から1年先の景気を映す鏡」と言われます。それなのに、現時点では、欧米の中央銀行は景気や雇用を犠牲にしてでもインフレ退治に全力を尽くすスタンスを一切崩していません。このため、欧米のインフレは沈静化していくにつれ、景気は悪化していくことでしょう。また、日本株は「世界の景気敏感株」と言われています。欧米の景気が今後悪化していくようならば、日本株の上値も圧迫され続ける見通しです

 さらに、12月の金融政策決定会合での政策変更を受け、外国為替市場で円高に振れたことで、輸出関連企業の先行き業績悪化懸念が強まったと考えています。ただし、一方で円高は内需系企業の業績改善要因です。このため、今後は内需系関連銘柄が物色の中心になりそうです

厳しい投資環境のなか、2023年に期待できる投資テーマは、
「防衛」「原発」「スマートパチンコ・スマートスロット」の3つ

 このような投資環境で、2023年に期待しているテーマは「防衛」「原発」、そして「スマートパチンコ・スマートスロット」関連です

 まず「防衛」に注目する理由は、政府が12月23日に閣議決定した2023年度予算案で防衛関係費が大幅増となったからです。新たな防衛力整備計画を踏まえた5年間の総事業費は約43.5兆円です。2023年度予算案での防衛費は過去最大の6兆8219億円を計上し、国内総生産(GDP)比では前年度の0.96%から1.19%に伸びました。政府は防衛費と関係費の総額を、2027年度にはGDP比2%に引き上げる方針です。まさに、防衛関連は「国策関連銘柄」と言えるでしょう。

 具体的な銘柄としては、以下の通りです。

【代表的な「防衛」関連銘柄】
三菱重工業(7011)
川崎重工業(7012)
IHI(7013)
東京計器(7721)
豊和工業(6203)
石川製作所(6208)
日本アビオニクス(6946)
細谷火工(4274)
新明和工業(7224)

【※「防衛」株の関連記事はこちら!】
ウクライナ情勢の悪化で注目される「防衛」関連銘柄を紹介! 2月の北京五輪開催中に、ロシアがウクライナに侵攻した場合、「防衛」関連株が急騰する可能性も!

 次に「原発」に注目する理由は、政府が12月22日、原発の新規建設や60年以上の運転を認めることなどを盛り込んだ「GX(グリーン・トランスフォーメーション)実現に向けた基本方針案」を取りまとめたからです。これについては2023年に閣議決定され、2011年の東京電力福島第一原発事故後に堅持してきた政府の原発に関する方針が大転換します。よって「原発」も国策銘柄と言えるでしょう。

 具体的な銘柄としては、以下の銘柄が挙げられます。

【代表的な「原発」関連銘柄】
日立製作所(6501)
東京電力ホールディングス(9501)など電力各社
東京エネシス(1945)
日揮ホールディングス(1963)
日本製鋼所(5631)
木村化工機(6378)
助川電気工業(7711)

【※「原発」株の関連記事はこちら!】
「原発」関連銘柄は、岸田首相の「原発再稼働」発言で注目の“国策テーマ株”に!「木村化工機」「明星工業」など、材料株として資金が向かいやすい銘柄を紹介!

 最後に「スマートパチンコ・スマートスロット」に注目する理由は、「スマートスロット(スマスロ)」が2022年11月21日から導入が開始され、「スマートパチンコ(スマパチ)」が2023年3月に本格導入される見通しだからです。従来の遊技機との大きな違いは、スマートパチンコは玉を台の内部に封入して循環させる仕組みになることです。また、スマートパチンコ・スマートスロットともに遊技する際に出玉やコインの数を電子情報で管理するため、物理的な玉やメダルに直接手で触れることがなくなって感染防止対策になるほか、プレイがしやすくなる、不正防止対策にもなるといったメリットが多いということです。

 スマート遊技機の導入によって、魅力的な新機種が開発され、パチンコホールや遊技機メーカー業界の活性化が期待されています。こちらは、民間ベースの成長テーマとして注目しています。具体的な銘柄は以下の通りとなります。

【代表的な「スマートパチンコ・スマートスロット」関連銘柄】
円谷フィールズホールディングス(2767)
藤商事(6257)
平和(6412)
SANKYO(6417)
マースグループホールディングス(6419)
ユニバーサルエンターテインメント(6425)
ゲームカード・ジョイコホールディングス(6249)
ダイコク電機(6430)
セガサミーホールディングス(6460)
アクセル(6730)
JALCOホールディングス(6625)
マミヤ・オーピー(7991)

 2022年も残すところあとわずかとなり、早いもので、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。

 今年は「ロシアのウクライナ侵攻」「世界的なインフレの発生」「欧米中央銀行のタカ派転換」などを受け、日米の株式市場で、高PERのグロース株が激しく売られてしまいました。残念ながら、小型グロース株を好む多くの個人投資家にとって試練の1年になってしまったことでしょう。

 とはいえ、来年には大きな環境変化が起こり、多くの個人にとって儲け易い投資環境が訪れるという希望は失っておりません。来年の今頃、ぜひ今年とはまったく逆の内容のご挨拶をしたいと切に願っております。

 読者の皆様には1年間大変お世話になり、心より感謝しております。来年も本年同様のご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
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