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会員制クラブ運営の「メンバーシップ・コレクティブ・グループ」が、
ニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)を発表!
今週は、近くニューヨーク証券取引所に新規株式公開(IPO)するメンバーシップ・コレクティブ・グループ(ティッカーシンボル:MCG)を紹介します。
メンバーシップ・コレクティブ・グループは、1995年に英国のロンドンのソーホー地区で始まった会員制クラブを運営する企業です。第1号店がソーホーにあった関係で、そのクラブハウスは「ソーホーハウス(SOHO HOUSE)」というブランドになっています。
「ソーホーハウス」は、ニック・ジョーンズという起業家によって設立されました。彼は、もともと地下の酒場「カフェ・ボエーム」を経営していたのですが、上の建物が売りに出たので酒場の常連客のためにそれを買い取り、会員制クラブにしたのが始まりでした。
「メンバーシップ・コレクティブ・グループの会員は、年会費37万円を払うことで、ラウンジやバー、レストラン、ホテル、リゾートの別荘などの施設を利用することができます。そこにはロンドンで一番流行に敏感な、映画、ファッション、出版、広告関係者などクリエイティブな仕事をする人たちが集まっています。
今回のIPOでは3000万株を14〜16ドルで売り出す予定で、幹事証券はJPモルガン、モルガンスタンレー、バンク・オブ・アメリカです。
英国には古くから会員制クラブの歴史が存在するが、
「ソーホーハウス」は古いしきたりがなく、感度の高い人たちが集まる
英国における会員制クラブの歴史は古いです。1700年代以降、ロンドンの中心に位置するセントジェームズ街やパルマル街などで、紳士の憩いの場として会員制の「ジェントルマンズ・クラブ」が次々に設立されました。それらの場所は女人禁制だったので、そういう名称になったのです。
その後、会員制クラブは、大英帝国の影響力のおよぶインドやパキスタン、バングラデシュなどに広がっていきました。
クラブの会員になるには、既存のメンバーからの推薦が必要です。既存メンバーの中からその新メンバー候補者に対して反対票を投じる(そのことを黒玉[Black balling]といいます)人が現れると、入会が認められません。このように、会員制クラブにはさまざまな“しきたり”が存在します。
ただ、古くからの会員制クラブは今でも存在しているものの、そうした古色蒼然たる運営方針は若者世代には不人気です。その点、今回紹介している「ソーホーハウス」は、トレンディーで時代を先取りした人たちが集う場となっている点が大きく異なります。
「メンバーの満足」の要望に応えて満足度を高めるため、
海外展開やコワーキングスペースなど、次々にサービスを拡張
メンバーシップ・コレクティブ・グループは、「メンバーの満足」を経営の最優先課題としてきました。
あるときは、メンバーが「ロンドンの街中だけでなく田舎にもソーホーハウスが欲しい」と言ったため、1998年に田舎の大邸宅を買い取り、それを改装して「バビントンハウス」というメンバー向けの別荘にしました。
その後、メンバーから「ニューヨークにも進出して欲しい」というリクエストがあったため、2003年に「ソーホーハウス・ニューヨーク」を開業しました。同様に、ベルリンやハリウッド、マイアミ、トロント、シカゴ、イスタンブールなどに、続々と「ソーホーハウス」をオープンしていきました。
また、メンバーシップ・コレクティブ・グループのクラブハウスは、凝ったインテリアでデザインも素晴らしいのですが、あるときメンバーが「これと同じ家具を買いたい」とリクエストしたことから、ソーホーハウスに備えてあるのと同じ家具や食器などを扱う店舗「ソーホーホーム(SOHO HOME)」をオープンしました。
さらに「ソーホーハウスのような環境で仕事したい」というメンバーの要望に応え、コワーキングスペース「ソーホーワークス(SOHO WORKS)」も開始しました。
今後の計画では1年に5〜7カ所のペースで出店!
1軒あたりの年間売上高は、1年目から1000万ドルの見込み
現在稼働している物件は30カ所で、今後の予定としては、テルアビブ、パリ、カンクン、ローマ、カイロ、メキシコシティ、ミラノなど、1年に5〜7カ所のペースで次々に出店していく考えです。
新しいクラブハウスは1年目に1500人、5年目に4000〜5000人、10年目に5000〜7000人のメンバーを獲得することができると考えられます。それ以上メンバーが増えるとクラブハウスが混雑しすぎるので、新しいクラブハウスをオープンして混雑を解消します。
クラブハウスの建設費用は300万〜500万ドル。クラブハウス1軒あたりの年間売上高は、1年目が1000万ドル、5年目が2000万〜3000万ドル、10年目が3000万〜5000万ドルを見込んでいます。
メンバーシップ・コレクティブ・グループは、いわゆる「持たない経営」を行っています。具体的には、新しくクラブハウスをオープンする際は、外部の不動産投資家を招き入れて資本を出してもらい、物件を建設。メンバーシップ・コレクティブ・グループは、そのブランディングや運営だけを請け負います。この方式なら、自己資本を大量に投入しなくても、どんどん店舗を展開していけます。
「メンバーシップ・コレクティブ・グループ」の顧客満足度は高く、
メンバーの継続率は94%と高い数字をキープ!
「メンバーシップ・コレクティブ・グループの顧客がどれだけ満足しているか」の指標としては、メンバーの継続率を見るのがいいと思います。現在11.9万人のメンバーがおり、継続率は94%です。これは、この手のビジネスとしては驚異的に高い数字だと言えます。
なお、これまでメンバー数は年率+23%、メンバーシップ売上高は年率+29%で成長してきました。
「ソーホーハウス」への加入には、既存メンバーからの紹介が必要!
口コミで人が集まるので、メンバー取得コストがかからないのもメリット
メンバーシップ・コレクティブ・グループは、クラブハウスに加えて、メンバー専用のSNSを展開しています。これはリンクトインとバンブルを合わせたようなアプリで、メンバー同士がつながることを助けるほか、ホテルの予約や支払いなどができます。
まだメンバーシップ・コレクティブ・グループが進出していない国や地域では、デジタル・オンリーの会員も受け付けています。デジタル・オンリーの会員の分布は、将来、どの地域にクラブハウスを出店すべきかを推し量る上で非常に参考になります。
また、「ソーホーハウス」に加入するには、既存メンバーからの紹介が必要です。このようにクチコミに頼っている関係で、メンバーシップ・コレクティブ・グループのメンバー取得コストは0です。なお、メンバーシップ・コレクティブ・グループには会員になりたい人のウエイトリスト(待機リスト)があり、現在5.9万人が待機中となっています。
なお、メンバーシップ・コレクティブ・グループは、性別、人種、宗教などに一切こだわらず、多様性を強調しています。
「メンバーシップ・コレクティブ・グループ」の2020年の業績は、
新型コロナの影響で売上高、純利益ともに大きく落ち込む
2020年の売上高は、新型コロナで落ち込んだ結果、3.84億ドルでした。そのうちメンバーシップ・フィーは1.77億ドルでした。一方、純利益は-2.35億ドルでした。
その前年、2019年の売上高は6.42億ドルで、そのうちメンバーシップ・フィーは1.68億ドルでした。メンバーシップ・フィーは毎年、メンバーから徴収するので極めて予想が立てやすいです。また、純利益は-1.28億ドルでした。
長期的には、毎年メンバー数で+20%成長、修正EBITDAで+20〜25%成長、修正EBITDAマージンで15%を達成することを目標にしています。
【今週のまとめ】
英国風の会員制クラグを世界的に展開する
「メンバーシップ・コレクティブ・グループ」のIPOに注目!
メンバーシップ・コレクティブ・グループは、18世紀に英国で流行った「ジェントルマンズ・クラブ」に似たコンセプトの会員制クラブを運営していますが、しきたりにとらわれず、若者ウケするサービスを提供することで急成長しています。
ビジネスモデルを見ると、「持たない経営」で資本効率が良く、独自のSNSでメンバーとつながっているのでクチコミでどんどん参加希望者が増えています。年会費を取るやり方は安定収入が見込めるので魅力的です。ただ、足下の業績は新型コロナの影響で悪くなっています。
将来性が気になる企業のIPOなので、ぜひ注目しておくといいでしょう。
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