韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回の連載から紹介するのは、モチベーションアップに役立つ9人のエピソード。受験勉強につかれている人や仕事がうまくいかずつかれている人に、そっと届けたい内容です。周囲に疲れている人がいたら、ぜひ教えてあげてください。あなたがきっと、その人のモチベーターになるでしょう。

【1分間でやる気アップ】誰かに話したくなる「モチベーション」の話【エピソード2】Photo: Adobe Stock

心の中にモチベーターを持とう

 自分と競争するときは、自分をダメにする「ライバル」を持つよりも、心の中に「モチベーター(Motivator)」を持ちましょう。

「モチベーター」とは、その人の生きざまを通じて、それを見守る人の心に情熱を花咲かせてくれる人のことです。それは彼ら自身、自分との孤独な戦いに勝利を収めた人たちだからです。

 心の中にライバルを持つと、常に相手が持つ「条件」に目がいってしまいますが、モチベーターを持てば、彼らの「人生に対する態度」が見えます。心を開いて、人生の先輩から多くのことを学びましょう。

 ひょっとすると今日にでも、あなたの生き方を振り返らせてくれる人生のモチベーターに出会えるかもしれません。

ケース:EXO・カイ(歌手)

 9歳からダンスを習い始めました。ジャズダンスからバレエまで、ダンスと名の付くものは全て。動作の一つ一つに注目して、頭に叩き込みました。その甲斐あって、15歳のときに練習生になるというすばらしいチャンスをつかむことができたんです。

 それから5年間、ひたすら練習の日々を送りました。正月に練習生仲間が自宅に帰っても、自分だけ残り、誰もいない練習室で3日間の休みの間、食事時間を除きダンスの練習に打ち込みました。

 ふだんの日も朝一番で練習室に行き、鏡を相手に1日中ダンスを研究しました。動きを一つずつ分解し、こうした方がいいか、ああした方がいいかとディテールを少しずつ変えながら試すのです。

 僕はうまくなろうとする努力を、一度もやめたことはありませんでした。当時、僕より遅くまで練習室に残っている練習生は一人もいませんでした。夜が明けるまで練習を続けたこともあるほどです。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)