韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回の連載から紹介するのは、モチベーションアップに役立つ9人のエピソード。受験勉強につかれている人や仕事がうまくいかずつかれている人に、そっと届けたい内容です。周囲に疲れている人がいたら、ぜひ教えてあげてください。あなたがきっと、その人のモチベーターになるでしょう。
心の中にモチベーターを持とう
自分と競争するときは、自分をダメにする「ライバル」を持つよりも、心の中に「モチベーター(Motivator)」を持ちましょう。
「モチベーター」とは、その人の生きざまを通じて、それを見守る人の心に情熱を花咲かせてくれる人のことです。それは彼ら自身、自分との孤独な戦いに勝利を収めた人たちだからです。
心の中にライバルを持つと、常に相手が持つ「条件」に目がいってしまいますが、モチベーターを持てば、彼らの「人生に対する態度」が見えます。心を開いて、人生の先輩から多くのことを学びましょう。
ひょっとすると今日にでも、あなたの生き方を振り返らせてくれる人生のモチベーターに出会えるかもしれません。
ケース:パク・ドンジン(パンソリ*1の名手)
もっとよい声を出したくて、村の裏山に掘っ立て小屋を建て、そこで発声練習を始めました。1日18時間、自分一人で厳しく訓練しました。すばらしい声を手に入れたかったからです。
太鼓のリズムを練習するときには、身体に気を使う余裕もなく、太鼓を叩くことだけに集中しました。練習が終わると、全ての指先にまめができ、腕が上がらなくなりました。寝る間も惜しみ、歌にしがみつきました。月明かりの夜には、静かな山に私の声だけが響き渡りました。
ある日は練習に打ち込みすぎたせいで、歯が浮き、指の力が抜けて、目がかすみました。全身が腫れて、どうしても声が出なくなってしまったのです。そんなときは民間療法で苦い水を一気に飲みました。気を失い、目が覚めると、また練習に戻りました。
それでも私はパンソリの練習をやめませんでした。
自分ができる限り、あらゆる努力を惜しみなく費やしたかったのです。どんなに大変でも、納得のいく声を手に入れ、偉大な歌い手になりたかったのです。
*1 歌唱と太鼓で物語を語り聞かせる韓国の伝統芸能
(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)