韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回の連載から紹介するのは、モチベーションアップに役立つ9人のエピソード。受験勉強につかれている人や仕事がうまくいかずつかれている人に、そっと届けたい内容です。周囲に疲れている人がいたら、ぜひ教えてあげてください。あなたがきっと、その人のモチベーターになるでしょう。
心の中にモチベーターを持とう
自分と競争するときは、自分をダメにする「ライバル」を持つよりも、心の中に「モチベーター(Motivator)」を持ちましょう。
「モチベーター」とは、その人の生きざまを通じて、それを見守る人の心に情熱を花咲かせてくれる人のことです。それは彼ら自身、自分との孤独な戦いに勝利を収めた人たちだからです。
心の中にライバルを持つと、常に相手が持つ「条件」に目がいってしまいますが、モチベーターを持てば、彼らの「人生に対する態度」が見えます。心を開いて、人生の先輩から多くのことを学びましょう。
ひょっとすると今日にでも、あなたの生き方を振り返らせてくれる人生のモチベーターに出会えるかもしれません。
ケース:小野二郎(寿司職人)
私は80年にわたり寿司を握ってきましたが、いつもお客さんに一番おいしい寿司を提供したいと思っていました。だから、手の状態にかなり気を使っています。
寿司は素手で握りますから、手の管理を怠れば寿司の味が落ちてしまいます。この30年間、手を太陽の光に当てないために、四六時中手袋をつけています。手袋をせずに外出することは絶対にありません。手が少しでも荒れたりしたら、寿司の味が変わってしまいますからね。
もちろん、手にけがするようなことも禁物です。少しでも匂いが移るといけないので、化粧品も一切さわりません。ニンニクは好物ですが、正月休みでもない限りは決して食べないし、さわることもしません。ニンニクの強い香りが寿司の風味を落とすからです。
寿司を握るときには、いつも自分が最初に味見します。味覚を鋭く保つためにコーヒーも飲みません。店に立たないときは、ネタを前に並べて、ツヤ、厚さ、歯ごたえ、弾力をじっくりと研究します。これくらいの努力は当たり前のことです。それは私が寿司職人だからです。
(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)