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今週の日経平均株価は、エヌビディアの急落もあって大幅に下落!
週末9/6に米・雇用統計を控え、週末は持ち高調整の売りが優勢に
今週(9月2〜6日)の日経平均株価は大幅に下落し、最終的に先週末に比べて2256.28円(5.84%)安い3万6391.47円で終えました。
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前週末の8月30日に発表された7月の米・個人消費支出(PCE)で、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が緩やかな伸びにとどまったことを受け、米国の景気減速への懸念が後退。その影響もあり、週明け9月2日の日経平均株価は上昇し、一時3万9000円を回復しました。
9月2日は米国でレイバーデーの祝日だったことから、翌3日の日本市場では海外投資家の売買が限られ、値動きの少ない膠着した相場展開になりました。
しかし、祝日明けの米国市場は、9月3日に発表された米ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったため、米国景気の先行き懸念が高まりました。同じく3日、米国の司法省が反トラスト法(独占禁止法)違反の証拠を求め、米・エヌビディア(NVDA)に対して文書提出命令状を送付したと報じられたことが嫌気され、エヌビディアが急落。その結果、翌4日の日本市場では半導体株の売りが広がり、日経平均株価は前日比1638.7円の大きな下落となりました。
その後も米国で予想を下回る指標の発表が相次いだことで、米・連邦準備理事会(FRB)が9月の米・連邦公開市場委員会(FOMC)において通常の倍に当たる0.5%の利下げに踏み切るとの見方が強まりました。その結果、米国の長期金利が低下して為替市場でドルが売られたことで、ドル/円相場は1ドル142円台まで円高が進みました。
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さらに、9月6日発表の8月の米・雇用統計に対する警戒感が高まったことで、週末6日の日本市場は持ち高調整の売りが優勢となりました。
来週の日経平均株価は、9/6発表の米・雇用統計の結果次第!
予想通りの内容なら、9/6の下落に対する自律反発に期待
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万5000 ~ 3万8000円
来週(9月9〜13日)の日経平均株価ですが、週明けは9月6日に発表される米・雇用統計の結果を受け、荒い値動きから始まりそうです。
雇用統計の結果が予想を下回るようだと、次回FOMCでの大幅利下げの確率が高まり、米国の金利低下と円高に振れることが見込まれます。さらなる円高ともなれば、輸出企業などの業績下振れリスクにつながるでしょう。
一方で、雇用統計が予想通りの内容であれば、今週の大幅な下げに対する自律反発の動きが期待できます。ただ、来週も9月11日に米・消費者物価指数(CPI)、12日に米・卸売物価指数(PPI)の発表が予定されているため、日経平均株価は今週に引き続き、それらの経済指標の結果に影響される展開が予想されます。
また、週末の9月13日には、9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えています。日本株が足元で再び不安定な値動きを見せていることからSQ値が定まりづらく、もし日経平均株価の値動きが荒れればSQに絡んだヘッジ対応の動きなどから、より大きな変動につながる可能性も考えられます。そのため、積極的な売買は避けられ、物色の流れは円高などを手掛かりとした個別の銘柄に向かいそうです。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
マーキュリー(5025)が+74.48%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはマーキュリー(5025)でした。GA technologies(3491)によるTOB(公開買い付け)が8月14日に成立しましたが、改革への期待などから連日でストップ高の上昇が続きました。
値上がり率2位のイシン(143A)は、9月2日にBtoGマーケティングサービスがタイミー(215A)の自治体における認知拡大を支援するために採用されたと発表したことが好感されました。
値上がり率3位のスペースマーケット(4487)は、9月5日付の日本経済新聞が、有料で使う自習室が増加していると報じたことが材料視されたようです。スペースマーケットは空きスペースのマッチングサービスを展開しており、需要が拡大するとの思惑が高まりました。
一方、今週の値下がり率ランキング1位は宮越ホールディングス(6620)。明確な材料は確認できませんでしたが、足元のリバウンドで9月3日には一時2830円まで買われましたが、7月16日の年初来高値2838円を突破することができず、換金売りが強まったようです。
値下がり率2位のファンペップ(4881)は、米国でのワクチンに関する特許取得を材料に8月30日には一時240円まで買われました。しかし、その後は第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の8月の月間行使状況などを受け、換金売りの流れとなりました。
■今週の値上がり率 トップ5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | +74.48 | マーキュリー(東G・5025) |
2 | +69.19 | イシン(東G・143A) |
3 | +49.82 | スペースマーケット(東G・4487) |
4 | +45.18 | ビート・ホールディングス・リミテッド(東S・9399) |
5 | +42.02 | MRT(東G・6034) |
■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | −29.34 | 宮越ホールディングス(東P・6620) |
2 | −27.54 | ファンペップ(東G・4881) |
3 | −26.20 | サンウェルズ(東P・9229) |
4 | −24.62 | メタプラネット(東S・3350) |
5 | −23.81 | キューブ(東G・7112) |
■今週の出来高 トップ5 | ||
順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | 769,505,200 | NTT(東P・9432) |
2 | 638,770,800 | ランド(東S・8918) |
3 | 462,328,300 | ジャパンディスプレイ(東P・6740) |
4 | 410,751,000 | 大黒屋ホールディングス(東S・6993) |
5 | 272,765,500 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東P・8306) |
【来週の主要イベント】
米国のCPI・PPI、神戸物産やエイチ・アイ・エスの決算のほか、
週末9/13に控えるメジャーSQに絡んだ株価の急変にも要注意!
来週は以下のようなイベントが予定されています。
<9月9日(月)>
◆決算:くら寿司(2695)
◆4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値
◆7月国際収支/経常収支/貿易収支
◆8月景気ウオッチャー調査
◆中8月消費者物価指数(CPI)
◆中8月生産者物価指数(PPI)
◆米7月卸売売上高
◆米7月消費者信用残高
<9月10日(火)>
◆決算:三井ハイテック(6966)
◆中8月貿易収支
◆独8月消費者物価指数(CPI)改定値
◆英8月失業率
<9月11日(水)>
◆決算:神戸物産(3038)、ANYCOLOR(5032)
◆英7月月次国内総生産(GDP)
◆英7月鉱工業生産
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米8月消費者物価指数(CPI)
<9月12日(木)>
◆決算:ラクスル(4384)、スマレジ(4431)
◆7-9月期四半期法人企業景気予測調査
◆8月国内企業物価指数
◆米8月卸売物価指数(PPI)
<9月13日(金)>
◆9月限先物オプション特別清算指数算出日(SQ)
◆決算:エイチ・アイ・エス(9603)
◆7月鉱工業生産
◆欧7月鉱工業生産
◆米8月輸入物価指数
◆米9月ミシガン大学消費者態度指数 速報値
【来週の注目銘柄】
「インフォマート」「セリア」「ワークマン」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
インフォマート(2024年9月6日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
サービス業 | 東P・2492 | 319円 | 134.0倍 | 6.74倍 |
BtoB向けプラットフォームの利用企業数が順調に増加 全業界向けの請求書クラウドサービス「BtoBプラットフォーム 請求書」や、飲食店や食品業界の商流をデジタル化して発注・納品・請求をオンラインで完結させるプラットフォームなど、BtoB向けの各種プラットフォームを提供。利用企業数が順調に拡大しており、2024年12月期・第2四半期は、BtoBプラットフォーム全体の利用企業数が前年同期比6万2195社増の107万3371社でした。株価は足元のリバウンドで75日移動平均線を突破し、7月17日につけた戻り高値349円に接近。戻り高値の突破から200日移動平均線(9月6日時点で365円)を意識した上昇トレンドが期待されます。 |
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セリア(2024年9月6日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
小売業 | 東S・2782 | 3495円 | 26.4倍 | 2.57倍 |
足元の円高で、採算が改善する可能性に期待! 100円ショップの「Seria」を運営。物価高のなか、100円ショップに対する消費者のニーズは高いようで、8月の月次売上高が前年同月比8.3%増と、2024年度は売上高が前年を上回って推移しています。また、ドル/円相場は7月前半の1ドル=161円台半ばから、足元で142円台前半まで円高が進んでいます。これまでは円安によって原価率が上昇し、採算悪化によって消えた商品もあったようですが、足元の円高によって採算が改善すると考えられ、株価の見直し余地がありそうです。株価は8月26日に3655円まで買われ、その後は調整を見せています。しかし、中期的には上向きで推移する25日移動平均線に沿った上昇トレンドが継続しているので、押し目狙いのスタンスで。 |
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ワークマン(2024年9月6日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
小売業 | 東S・7564 | 4580円 | 22.8倍 | 2.97倍 |
アウトドア商品の需要が高まる季節が到来! 作業服や作業用品、アウトドアウエアの専門店チェーンを展開しています。まだ暑い日が続いていますが、季節としてはそろそろアウトドアシーズンを迎えます。千葉県では秋の行楽シーズンを見据え、県内におけるアウトドアやスポーツの体験プログラムにかかる費用の最大半額を補助する観光促進策を打ち出しており、こうした流れも追い風になりそうです。また、セリアと同じようにワークマンも円高によって海外からの商品の仕入れ費用が抑制されると見られ、投資家の関心が集まりやすいでしょう。株価は、8月27日に5030円まで買われた後は調整が続いていますが、下値支持線として意識される25日移動平均線に接近しており、リバウンド狙いのタイミングと言えそうです。 |
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【※今週のピックアップ記事!】
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