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今週の日経平均株価は、ハイテク株の主導によって
米国株が上昇したことを好感して、3万9000円の大台を回復！
今週（12月2〜6日）の日経平均株価は上昇し、最終的に先週末と比べて883.14円（2.31％）高い3万9091.17円で終えました。
日経平均株価チャート／日足・3カ月（出典：SBI証券公式サイト）※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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前週末の11月29日に米国市場で半導体株が買われた流れを受けて、週明け12月2日の日経平均株価は上昇して始まりました。さらに、同日2日に厚生労働省が、2025〜2029年度の5年間の公的年金の運用目標を現行の1.7％から1.9％に引き上げる方針を示したことで、「年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）が株式運用の比率を引き上げるのではないか」との思惑から3万8500円を回復しました。
また、12月2日は米国のバイデン政権が対中半導体規制の強化を発表しましたが、事前の提案ほど多くの中国企業を制裁対象にしませんでした。さらに、米国の商務省は、人工知能（AI）向け高帯域幅メモリーと半導体製造装置の中国向け販売に新たな制限を加えると発表しましたが、日本やオランダなどの主要同盟国は適用除外が認められたことが好感されて、翌3日の日経平均株価は3週間ぶりに3万9000円台を回復しました。
12月4日は、日銀が12月の金融政策決定会合で利上げを見送るとの観測報道から円相場が落ち着きを見せたことが材料視されて上昇。5日は、前日の米国市場で主要な株価指数がそろって最高値を更新したことから、日経平均株価は上昇し、一時3万9632.30円まで買われる場面もありました。
週末12月6日は、同日発表される米・雇用統計の結果を見極めたいとする流れのなか、短期的な過熱感から利食い優勢の展開になりましたが、3万9000円での底堅さが見られました。
来週の日経平均株価は、FOMC前の様子見ムードが漂うなか、
仮に3万9000円を割り込んでも200日移動平均線が下値支持線に！
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万8800 ～ 3万9800円
来週（12月9〜13日）の日経平均株価は、翌週12月17〜18日に米・連邦公開市場委員会（FOMC）を控えた様子見ムードによって膠着感が強まりやすい一方、引き続き3万9000円での底堅さが意識されそうです。
また米国では、FOMC終了時までFRBの関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない「ブラックアウト期間」に入るため、日経平均株価も週明け12月9日に米・雇用統計への反応を見せた後は落ち着いた値動きになると思われます。
なお、今週発表された米国の経済指標は予想を下回る結果が相次ぎましたが、これにより「12月のFOMCでは追加利下げを行う」との見方がコンセンサスになっています。
日経平均株価は、節目の3万9500円辺りで利益確定の売りが意識された一方で、下落して3万9000円に接近する局面においては押し目狙いの買い意欲の高さがうかがえました。週末12月6日の下落で3万9000円近くまで下げたことで、6日に米・雇用統計を通過した後は再度の上昇が意識されそうです。
仮に3万9000円水準を割り込んできたとしても、週初に突破した200日移動平均線が下値支持線として意識されやすいでしょう。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
リビン・テクノロジーズが＋87.24％で値上がり率トップ！
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキング1位のリビン・テクノロジーズ（4445）は12月2日、株主優待制度を新設すると発表したことが材料視されました。毎年3月末・9月末を基準日として200株以上保有する株主を対象に、半期ごとに1万5000円分（通期で3万円分）のQUOカードを贈呈。2025年3月末の権利から実施するとしています。
【※関連記事はこちら！】
⇒リビン・テクノロジーズ、株主優待を新設し、優待利回り＝10.9％に！ 200株で｢QUOカード｣1万5000円分が年2回ももらえるので、明日はストップ高が確実か
値上がり率2位のヒーハイスト（6433）も、12月4日に行った株主優待制度を新設するとの発表が好感されました。毎年3月末を基準日として、100株以上保有する株主を対象にQUOカードを贈呈。金額は3000円分で、2025年3月末の権利から実施するとしています。
【※関連記事はこちら！】
⇒ヒーハイスト、「QUOカード」の株主優待を新設し、優待利回りが9.4％に！ 3月末時点で100株以上を保有すると3000円分の｢QUOカード｣がもらえることに！
値上がり率3位はウェルスナビ（7342）。11月29日の取引終了後、三菱UFJ銀行が完全子会社化を目的に株式公開買い付け（TOB）を実施すると発表。TOB価格は1株1950円で、株価はこれにサヤ寄せする動きとなりました。
一方、今週の値下がり率ランキングのトップはACCESS（4813）でした。11月29日、米国子会社の一部取引で不適切な売上計上があったとの疑義が発生し、特別調査委員会を設置することを公表。ガバナンス（企業統治）の不備や業績への影響を懸念した売りが膨らみました。
値下がり率2位はフルッタフルッタ（2586）。日証金が11月25日から増し担保金徴収措置を解除し、これを手掛かりに大きく買われましたが、11月26日以降は反動安の流れが続きました。
| ■今週の値上がり率 トップ5 | ||
| 順位 | 先週末比（％） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | ＋87.24 | リビン・テクノロジーズ（東G・4445） |
| 2 | ＋50.64 | ヒーハイスト（東S・6433） |
| 3 | ＋43.15 | ウェルスナビ（東G・7342） |
| 4 | ＋39.87 | SMN（東S・6185） |
| 5 | ＋38.94 | エイチーム（東P・3662） |
| ■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
| 順位 | 先週末比（％） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | −24.70 | ACCESS（東P・4813） |
| 2 | −24.48 | フルッタフルッタ（東G・2586） |
| 3 | −22.84 | 日本パワーファスニング（東S・5950） |
| 4 | −22.42 | ビート・ホールディングス・リミテッド（東S・9399） |
| 5 | −20.31 | アドバンスクリエイト（東P・8798） |
| ■今週の出来高 トップ5 | ||
| 順位 | 出来高（株） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | 842,883,100 | ジャパンディスプレイ（東P・6740） |
| 2 | 721,586,600 | NTT（東P・9432） |
| 3 | 573,299,300 | 大黒屋ホールディングス（東S・6993） |
| 4 | 432,344,200 | ランド（東S・8918） |
| 5 | 371,671,600 | 三菱重工業（東P・7011） |
【来週の主要イベント】
米国のCPI・PPI、ブロードコム決算、国内の日銀短観、
インフォメティスやユカリアなど3社のIPO（新規上場）に注目！
来週は以下のようなイベントが予定されています。
＜12月9日（月）＞
◆インフォメティス（281A）グロース上場
◆7-9月期四半期実質国内総生産（GDP）改定値
◆10月国際収支/経常収支/貿易収支
◆11月景気ウオッチャー調査
◆中11月消費者物価指数（CPI）
◆中11月生産者物価指数（PPI）
◆米10月卸売売上高
＜12月10日（火）＞
◆決算：GENDA（9166）
◆中11月貿易収支
◆独11月消費者物価指数（CPI）改定値
◆米7-9月期四半期非農業部門労働生産性 改定値
◆決算：ゲームストップ（GME）
＜12月11日（水）＞
◆決算：ANYCOLOR（5032）
◆10-12月期四半期法人企業景気予測調査
◆11月国内企業物価指数
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米11月消費者物価指数（CPI）
◆決算：アドビ（ADBE）、メーシーズ（M）
＜12月12日（木）＞
◆ユカリア（286A）グロース上場
◆決算：タイミー（215A）、三井ハイテック（6966）
◆英10月月次国内総生産（GDP）
◆英10月鉱工業生産
◆米11月卸売物価指数（PPI）
◆決算：ブロードコム（AVGO）、コストコホールセール（COST）
＜12月13日（金）＞
◆ラクサス・テクノロジーズ（288A）グロース上場
◆決算：神戸物産（3038）、アストロスケールホールディングス（186A）
◆10-12月期日銀短観
◆10月鉱工業生産 確報値
◆欧10月鉱工業生産
◆米11月輸入/輸出物価指数
【来週の注目銘柄】
「MIXI」「マツキヨココカラ＆カンパニー」「大東建託」
の3銘柄をピックアップ！
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
| MIXI（2024年10月18日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| サービス業 | 東P・2121 | 2833円 | 16.0倍 | 1.13倍 |
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世界最大のテクノロジー見本市「CES」にAI会話ロボットを出展 スマートフォン向けゲーム「モンスターハンター（モンスト）」を主軸に、プロスポーツチームの運営や公営競技関連などの事業を展開。2025年1月に米国のラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES」に人工知能（AI）会話ロボットの新型機を展示すると発表しており、将来の海外展開に向けた動向が注目されます。株価は、上向きで推移する52週移動平均線が下値支持線として機能しており、足元のリバウンドで13週移動平均線を突破して26週移動平均線を捉えてきました。同線突破からの一段のリバウンドに期待です。 |
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| マツキヨココカラ＆カンパニー（2024年10月18日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 小売業 | 東P・3088 | 2269.5円 | 17.4倍 | 1.83倍 |
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インバウンド需要に加え、感染対策需要にも期待 ドラッグストアのマツモトキヨシやココカラファインを、関東エリア中心に全国展開しています。都市部や繁華街、商業施設内などにおける人流の拡大や訪日外国人観光客の増加により、化粧品を中心として売上が好調に推移しています。また、現在アフリカ中部のコンゴ民主共和国で原因不明の病気により多くの死者が出ていると報じられていますが、患者の約5人に1人が死亡しており、感染症の可能性が指摘されます。日本への感染拡大の可能性は低いようですが、感染対策の観点からマスクや消毒剤などの需要が増えそうです。株価は、直近のリバウンドで200日移動平均線をとらえており、同線突破からのさらなる上昇が期待できます。 |
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| 大東建託（2024年10月18日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 不動産業 | 東P・1878 | 1万7410円 | 13.6倍 | 2.54倍 |
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投資用マンション事業や買取再販事業が好調に推移 アパート・マンション経営など、土地の有効活用を提案。2025年3月期・第2四半期の業績は、売上高が前年同期比8.4％増の9072億9900万円、営業利益が同36.6％増の710億6300万円でした。「賃貸経営受託システム」による一括借上物件の増加や高水準の入居率を背景に、家賃収入が増加。投資用マンション事業や買取再販事業も好調に推移しています。株価は、足元の上昇で25日・75日・200日移動平均線を順調にクリアして、11月20日の戻り高値1万7525円をとらえており、一段の上昇に。 |
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