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今週の日経平均株価は、節税売りの終了や米国株の上昇期待、
円安進行などの要因で上昇し、7月19日以来の終値での4万円台回復!
今週(12月23〜27日)の日経平均株価は上昇して、週末には7月19日以来となる終値での「4万円台」回復を達成。最終的に、先週末と比べて1579.26円(4.08%)高い4万281.16円で終えました。
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週明け12月23日の日経平均株価は、前週末20日の米国市場で主要株価指数が上昇した流れを受けて7営業日ぶりに反発し、3万9000を回復しました。20日に発表された11月の米・個人消費支出(PCE)デフレーターが市場予想を下回り、利下げ継続への思惑が高まったことも支援材料になりました。
その後はクリスマスを前に海外投資家の売買が乏しく、日経平均株価も3万9000円付近での膠着感の強い相場展開になりました。また、節税対策に伴う売りも入ったようです。
しかし、年内の受け渡し最終日となった12月26日は、節税対策の売りも終了したとの見方やクリスマス明けの米国市場の上昇への期待、さらには為替市場での円安基調などから上昇の勢いが強まりました。
週末となる12月27日は、前日26日の米国市場は小動きでしたが、実質的に2025年相場入りとなるなか、新NISA(少額投資非課税制度)への資金流入に対する思惑が高まりやすく、幅広い銘柄が買われました。
また、ホンダ(7267)と日産自動車(7201)の経営統合協議に続き、ニデック(6594)が牧野フライス(6135)に対して同意なきTOB(株式公開買い付け)をかけることを明らかにするなど、大手企業による再編の動きも材料視されました。
来週から2025年の年明けにかけての日経平均株価は、
新NISAによる資金流入への思惑から買い意欲の強さを意識!
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万9500 ~ 4万1500円
来週(12月30日)は12月30日の大納会1日のみとなりますが、今週に引き続き、新NISAによる資金流入への思惑から買い意欲の強さが意識されます。一方、日経平均株価が4万円を回復したことで短期的に過熱感が警戒されるほか、長い正月休みの間の海外市場の動向が気掛かりとなり、積極的な売買は手控えられそうです。
ただ、2024年の1月相場を振り返ると、新NISAへの資金流入が需給の押し上げに一役買い、日経平均株価は3000円以上も上昇しました。この記憶が残っていることもあり、調整局面があれば押し目を拾いたいところでしょう。
2025年の年明け以降は、トランプ政権に対する期待感から米国株高が期待されるため、日経平均株価も好スタートが期待されます。
また、ここ数日はトヨタ自動車(7203)の上昇が目立ちましたが、その他にも配当志向のバリュー株への資金流入が多く見られました。NISAでは高配当ファンドが人気なこともあり、引き続きバリュー株に関心が集まりそうです。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
リベルタが+83.48%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはリベルタ(4935)でした。12月11日に子会社であるLIBERTA USAが、カナダの警察や警備、消防などに製品を供給するための流通販路を持つCIMA LTCI社と、冷感衣料ブランド「FREEZE TECH」の独占販売代理店契約を締結したと発表。これが好感され、ストップ高を交えての上昇が続きました。
値上がり率2位のアクセルマーク(3624)は12月23日、トレーディングカードのECサイトを運営するcraftyの全株式を取得し、子会社とすることに向けた基本合意書を締結したことを発表。これが材料視されました。
値上がり率3位のGMOアドパートナーズ(4784)は、2025年1月1日付で現在の東証スタンダード市場から東証プライム市場へ上場市場区分を変更することを12月24日に発表したことが好感されました。なお、2025年1月1日には、併せてGMOインターネットに商号を変更する予定です。
一方、今週の値下がり率ランキング1位は日本電解(5759)。11月27日に民事再生手続開始の申し立てを行ったことから、12月28日に上場廃止となります。
値下がり率2位のREVOLUTION(8894)は、12月20日に発表した2025年10月期の業績予想で最終損益が赤字に転落する見通しとなったことから株価は下落。24日に株主優待制度を変更して初回の特例措置を追加すると発表しましたが、そのまま下落が続きました。
【※関連記事はこちら!】
⇒REVOLUTION、株主優待の「継続保有条件」に特例措置を導入! 2025年4月末に「QUOカードPay」6万円分をもらうには2025年1月末と4月末に保有すればOKに
■今週の値上がり率 トップ5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | +83.48 | リベルタ(東S・4935) |
2 | +75.51 | アクセルマーク(東G・3624) |
3 | +57.83 | GMOアドパートナーズ(東S・4784) |
4 | +49.33 | サイバーステップ(東S・3810) |
5 | +44.08 | 京極運輸商事(東S・9073) |
■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | −91.30 | 日本電解(東G・5759) |
2 | −46.61 | REVOLUTION(東S・8894) |
3 | −35.29 | GFA(東S・8783) |
4 | −28.76 | CRGホールディングス(東G・7041) |
5 | −27.56 | デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(東G・4576) |
■今週の出来高 トップ5 | ||
順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | 1,265,859,900 | 日産自動車(東P・7201) |
2 | 1,091,006,100 | ジャパンディスプレイ(東P・6740) |
3 | 631,212,600 | 大黒屋ホールディングス(東S・6993) |
4 | 589,315,100 | NTT(東P・9432) |
5 | 380,172,000 | ランド(東S・8918) |
【来週の主要イベント】
米独欧のPMI、米国のFOMC議事要旨と雇用統計、
国内のファーストリテイリングなど小売決算に注目!
2024年の年末から2025年の年初にかけて、以下のようなイベントが予定されています。
<12月30日(月)>
◆大納会
◆米12月シカゴ購買部協会景気指数
<12月31日(火)>
◆中12月製造業購買担当者景気指数(PMI)
◆米10月住宅価格指数
◆米10月ケース・シラー米住宅価格指数
<1月1日(水)>
◆2025年元旦
<1月2日(木)>
◆独12月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆欧12月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆英12月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米12月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
<1月3日(金)>
◆独12月失業率
◆米12月ISM製造業景況指数
<1月6日(月)>
◆2025年大発会
◆決算:ハイデイ日高(7611)、ダイセキ(9793)
◆独12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆欧12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆英12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆独12月消費者物価指数(CPI)速報値
◆米12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米12月総合購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米11月製造業新規受注
<1月7日(火)>
◆決算:薬王堂ホールディングス(7679)
◆英12月建設業購買担当者景気指数(PMI)
◆欧12月消費者物価指数(HICP)速報値
◆米12月ISM非製造業景況指数
◆米11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
◆決算:パーク・エアロスペース(PKE)
<1月8日(水)>
◆決算:エービーシー・マート(2670)、ウエルシアホールディングス(3141)
◆独11月製造業新規受注
◆欧11月卸売物価指数(PPI)
◆米12月ADP雇用統計
◆米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
◆決算:ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ(JEF)
<1月9日(木)>
◆決算:キユーピー(2809)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ファーストリテイリング(9983)
◆11月毎月勤労統計調査
◆独11月鉱工業生産
◆欧11月小売売上高
◆米11月卸売売上高
<1月10日(金)>
◆決算:竹内製作所(6432)、安川電機(6506)、良品計画(7453)
◆11月全世帯家計調査・消費支出
◆11月景気先行指数/一致指数
◆米12月雇用統計
◆決算:ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
【来週の注目銘柄】
「K&Oエナジー」「ミツバ」「雪国まいたけ」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
K&Oエナジー(2024年12月27日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
鉱業 | 東P・1663 | 3635円 | 18.2倍 | 1.02倍 |
再生可能エネルギー関連事業に30億円以上を投資する中期経営計画を発表 千葉県で天然ガスの生産から都市ガス供給までを一貫して行っているほか、副産物であるヨウ素の製造・販売を手掛けています。ヨウ素は、うがい薬やレントゲン造影剤、殺菌・防カビ原料のほか、液晶の偏光フィルムなどハイテク分野でも活用されています。また、11月12日に発表した中期経営計画では、地熱・洋上風力など再生可能エネルギー関連の事業に30億円以上の投資を行うとしています。株価は、6月18日につけた高値4310円をピークに下落が続いていましたが、直近で急速なリバウンドを見せ、13週・26週移動平均線を突破。本格的な上昇トレンドへの転換が期待されます。 |
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ミツバ(2024年12月27日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
電気機器 | 東P・7280 | 976円 | 4.1倍 | 0.50倍 |
ホンダと日産自動車の経営統合により、部品メーカーの再編機運も高まる!? 「モーター・制御・機構」の技術を軸に、二輪・四輪自動車用電装品の開発・製造・販売を手掛ける独立系自動車部品メーカーです。また、小型モビリティ用の製品として、EV駆動システムやEVエコラン用製品、ソーラーカー用製品など電動化ニーズに対応した製品を手掛けています。ホンダ(7267)向け製品が主力ですが、ホンダと日産自動車(7201)の経営統合によって部品メーカーの再編機運も高まりやすいため、要注目です。株価は、3月28日つけた高値1657円をピークに下落が続いていましたが、足元のリバウンドで13週・26週移動平均線を上抜けており、本格的なトレンド転換に期待したいところです。 |
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雪国まいたけ(2024年12月27日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
業 | 東P・1375 | 1060円 | 27.2倍 | 3.58倍 |
マッシュルーム事業と代替肉製品の関連事業を拡大させる計画を発表 まいたけを中心に、エリンギやマッシュルーム、ぶなしめじ、本しめじなどを手掛けています。2025年3月期・第2四半期は、すべてのセグメントにおいて前年同期比で増収となりました。2028年3月期を最終年度とする中期経営計画では、事業環境の変化に適切に対応し、グローバルでの成長機会を模索するとしています。また、海外子会社との連携によってマッシュルーム事業を拡大させるほか、環境課題の低減や健康課題の解決を実現し、さらにはおいしさも併せ持つ代替肉製品を拡大させる計画です。なお、2025年4月1日に商号を「ユキグニファクトリー」に変更予定です。株価は、26週移動平均線を下値支持線としたリバウンドから一気に13週移動平均線を突破してきたことで、上昇の勢いが強まりそうです。 |
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【※今週のピックアップ記事!】
⇒ふるさと納税の「9大サイト」の特徴やメリットを比較!最も便利なサイトはどこ?取扱い自治体数や特典は?ザイがおすすめする「ふるさと納税サイト」を紹介!
⇒【ふるさと納税】お米がもらえる自治体ランキング!(2020年度版)人気の「お米」がもらえる自治体を比較して、コスパ最強のおすすめの自治体を発表!
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