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今週の日経平均株価は、FOMC通過後に安心感から買い戻しの
動きが強まり、一時は3万8000円に迫る場面も!
今週(9月17〜20日)の日経平均株価は上昇し、最終的に先週末と比べて1142.15円(3.12%)高い3万7723.91円で終えました。
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米国の大幅な利下げ観測を背景に9月14〜16日の3連休中にドル/円相場が一時1ドル=139円台と円高に振れたことが重荷となり、連休明けの17日には一時3万5828円まで下落。その後は9月17〜18日開催の米・連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、持ち高調整の動きとなりました。
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9月17日の米国では、8月の米・小売売上高が予想を上回ったことから大幅な利下げ観測が後退し、ドル/円相場は1ドル=142円台と円高が一服する流れに。その影響を受け、18日の日経平均株価は反発しました。
そして9月18日、FOMCは0.5%の大幅利下げを決定。米国市場は大幅利下げを織り込んでいたことから反落しましたが、東京市場では警戒感が強まっていたことに加え、FOMCを通過してドル/円相場が円安に進んだこともあり、翌19日の日経平均株価は大幅に上昇しました。
週末の9月20日は、前日に米国市場でNYダウとS&P500指数が最高値を更新した流れを受けて大幅に続伸し、一時3万8000円に迫る場面も見られました。なお、9月19〜20日に開催された日銀の金融政策決定会合では政策金利が0.25%に据え置かれ、予想通りの結果となりました。
来週の日本市場は、7社のIPO(新規上場)銘柄のほか、
自民党総裁選の候補者に関連したテーマ株への物色に期待!
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万7200 ~ 3万8500円
来週(9月24〜27日)の日経平均株価は、米・FOMCと日銀金融政策決定会合を通過し、売買を手控えていた機関投資家などが買いを入れやすくなったことから、リバウンドを意識した相場展開が期待されます。
日経平均株価は週末9月20日の上昇で、上値抵抗線として機能していた25日・200日移動平均線を突破しました。このまま両線を上回っての推移が続くようですと、次は3万8300円辺りで推移する75日移動平均線がターゲットとして意識されるでしょう。
逆に日経平均株価が25日・200日移動平均線を下回ってくるようだと、利益確定の売りが優勢になりやすいと思われますが、押し目狙いの買い意欲は強いでしょう。また、日米の金融イベントを通過したため手掛かり材料に欠けますが、9月期末の接近により配当落ち分を先物でヘッジする「配当金の再投資」に伴う需給が下支えになりそうです。
来週は、ROXX(241A)やAiロボティクス(247A)など7社のIPO(新規上場)が予定されていることに加え、「東京ゲームショウ2024」が開催されるので、ゲーム株への関心が高まりそうです。
【※関連記事はこちら!】
⇒「ゲーム」関連銘柄を解説! 東京ゲームショウ開催をきっかけに、国の基幹産業である「コンテンツ産業」の一角として政府も後押しする「ゲーム」関連に注目
さらに、来週末の9月27日には自民党総裁選の投開票が行われることから、各候補者の政策に関連したテーマ性のある銘柄への物色も意識されるでしょう。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
レーサムが+93.43%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはレーサム(8890)でした。ヒューリック(3003)が9月13日、レーサムに対して公開買い付け(TOB)を実施すると発表。TOBの買付価格は1株につき5913円で、このTOB価格にサヤ寄せする形となりました。
値上がり率2位のINTLOOP(9556)は9月13日、2025年7月期の連結営業利益予想を19億7000万円(前期比30.7%増)にすることを発表しました。併せて2025年7月期から2030年7月期までの6年間を計画期間とする中期経営計画を策定。数値目標として、2030年7月期の売上高は1000億円、営業利益は150億円を目指すとしており、これが材料視されました。
値上がり率3位のトレードワークス(3997)は、9月18日に公開された社長インタビューで「時価総額を10倍にすることも難しくない」と語られたことが材料視されたようです。
一方、今週の値下がり率ランキング1位は笑美面(9237)でした。9月13日に発表した2024年10期・第3四半期の決算で、営業利益は9500万円(前年同期比33.0%増)でしたが、通期計画に対する進捗率が50.8%と低かったことが嫌気されたようです。
値下がり率2位のアクシージア(4936)は、9月13日に2025年7月通期の連結純利益予想を6億2500万円(前期比19.9%減)に、年間配当予想を10円(前期は20円)にすると発表したことが嫌気されました。
■今週の値上がり率 トップ5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | +93.43 | レーサム(東S・8890) |
2 | +51.78 | INTLOOP(東G・9556) |
3 | +50.06 | トレードワークス(東S・3997) |
4 | +48.98 | アンジェス(東G・4563) |
5 | +46.77 | トランコム(東P・9058) |
■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | −32.09 | 笑美面(東G・9237) |
2 | −25.17 | アクシージア(東P・4936) |
3 | −24.85 | プロディライト(東G・5580) |
4 | −24.72 | メディア総研(東G・9242) |
5 | −24.31 | デリバリーコンサルティング(東G・9240) |
■今週の出来高 トップ5 | ||
順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | 789,120,700 | NTT(東P・9432) |
2 | 589,669,300 | ジャパンディスプレイ(東P・6740) |
3 | 511,681,900 | ランド(東S・8918) |
4 | 257,726,600 | 三菱重工業(東P・7011) |
5 | 252,099,100 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東P・8306) |
【来週の主要イベント】
米国・欧州・ドイツのPMI、米国のPCEコア、ROXXなど7社のIPO、
東京ゲームショウ、自民党総裁選投開票などに注目!
来週は以下のようなイベントが予定されています。
<9月23日(月)>
◆秋分の日の振替休日
◆立憲民主党代表選の投開票
◆独9月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆独9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆欧9月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆欧9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆米9月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆米9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
◆米9月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値
<9月24日(火)>
◆決算:スギホールディングス(7649)
◆独9月IFO企業景況感指数
◆米7月ケース・シラー米住宅価格指数
◆米9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
◆米9月リッチモンド連銀製造業指数
<9月25日(水)>
◆ROXX(241A)東証グロース上場
◆リプライオリティ(242A)福証Qボード上場
◆8月企業向けサービス価格指数
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米8月新築住宅販売件数
◆決算:マイクロン・テクノロジー(MU)
<9月26日(木)>
◆グロースエクスパートナーズ(244A)東証グロース上場
◆INGS(245A)東証グロース上場
◆アスア(246A)東証グロース上場
◆キッズスター(248A)東証グロース上場
◆日銀金融政策決定会合議事要旨
◆独10月GFK消費者信頼感調査
◆米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)確定値
◆米4-6月期四半期GDP個人消費 確定値
◆米8月耐久財受注
◆「東京ゲームショウ 2024(TGS 2024)」幕張メッセ~29日まで
<9月27日(金)>
◆Aiロボティクス(247A)東証グロース上場
◆決算:三益半導体工業(8155)、DCMホールディングス(3050)
◆9月東京都区部消費者物価指数(CPI)
◆7月景気一致指数/先行指数改定値
◆独9月失業率
◆欧9月消費者信頼感(確定値)
◆米8月個人所得
◆米8月個人消費支出(PCEコア)
◆9月ミシガン大学消費者態度指数 確報値
◆自民党総裁選の投開票
【来週の注目銘柄】
「トヨタ自動車」「セコム」「セーレン」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
トヨタ自動車(2024年9月20日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
輸送用機器 | 東P・7203 | 2634円 | 9.7倍 | 0.97倍 |
PER10倍割れ・PBR1倍割れで、いったんはリバウンド狙いのタイミングに 2025年3月期は想定為替レートを1ドル=145円、営業利益を前期比19.7%減の4兆3000億円を計画しています。足元でドル/円が一時1ドル=139円台に突入する場面も見られるなか、業績下振れへの警戒から株価の低迷が続いています。認証不正による販売減の影響もあるでしょう。ただし、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)が通過し、円高も一服してきました。楽観視はできないものの、PERは10倍割れ、PBRは1倍を下回る水準まで売られており、いったんはリバウンド狙いのタイミングになりそうです。 |
||||
セコム(2024年9月20日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
サービス業 | 東P・9735 | 1万915円 | 26.0倍 | 1.86倍 |
9月からの法人向け警備サービスの値上げで業績改善に期待 8月19日、法人向けの警備サービスの月額料金が11月から一律8%値上げされることが報じられました。警備員の賃上げなどによるコスト増が理由で、6月末時点で約100万件の全契約が対象のようです。値上げによって業績改善期待が高まったことで、株価は順調にリバウンドが続いており、3月22日につけた年初来高値1万1860円が射程に入ってきました。高値更新ともなれば、次のターゲットとして1999年11月の高値の1万2640円(分割考慮済)が意識されそうです。なお、9月末時点に1株を2株に株式分割する予定で、流動性が高まることが見込まれます。 |
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セーレン(2024年9月20日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
繊維製品 | 東P・3569 | 2731円 | 12.3倍 | 1.17倍 |
香港の投資ファンドが大株主になったことで、再編機運が高まる 研究開発型企業であり、自動車内装材(カーシート表皮材)やクリーンルーム用ハイエンドワイピングクロス、光通信材料向け厚膜酸化膜ウェーハでは世界トップシェアを誇ります。9月6日、アクティビストとして知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが6.28%を保有する大株主になったことが明らかになり、再編への思惑が高まっています。株価は足元で強い上昇が続いており、3月27日につけた年初来高値に迫っています。これをクリアしてくると、1990年11月につけた史上最高値3500円が射程に入ってきそうです。 |
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【※今週のピックアップ記事!】
⇒【日本株】2024年・秋の「少額で買える株&高配当株」ランキング! 1万円台で買える大型株の「NTT」、大幅増配で利回りアップの「商船三井」や「日本郵船」に注目
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