来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(9/14〜9/18)の日経平均株価の予想レンジは6万~6万5000円! FOMCと日銀金融政策決定会合の結果と中東情勢を踏まえた原油価格の動向には要警戒

2026年9月11日公開(2026年9月11日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、原油高や金利上昇が嫌気され、
先週末と比べて約1000円下落の6万4011.34円で終了

 今週(9月7〜11日)の日経平均株価は売られ、11日には一時6万3208.63円と約1カ月ぶりの水準まで下落。最終的に先週末と比べて1009.60円(1.55%)安い6万4011.34円で終えました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 先週末9月4日に発表された8月の米・雇用統計が予想を上回ったことで9月利上げ観測が高まり、米国の主要な株価指数は下落しましたが、フィラデルフィア半導体(SOX)指数が強い動きを見せました。その流れを受け、週明け7日の東京市場においてもAI・半導体関連株が買われ、日経平均株価は節目の6万6000円台を回復しました。

 しかし、翌9月8日は、為替市場で急速に円高が進行したほか、原油高が重荷になって下落し、前日の上昇分をほぼ帳消しにしました。
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 9月9日も金利の上昇や原油高から上値の重い展開が継続。翌10日は反発し、前日の下落分を埋める形となりました。

 週末の9月11日は、中東情勢の緊張が高まるなかで原油相場が1バレル=100ドルを超える高値圏で推移したことが嫌気され、日経平均株価は大幅に下落。下落幅は、一時2000円を超える場面も見られました。

来週の日経平均株価は、引き続き原油価格や金利が警戒されるなか、
日米の金融イベント通過後の「アク抜け」に期待

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 6万~ 6万5000円

 
 来週(9月14〜18日)の日経平均株価は、引き続き不安定な相場展開が警戒されます。

 9月15~16日に米国の連邦公開市場委員会(FOMC)、17~18日に日銀の金融政策決定会合が予定されています。いずれも利上げに踏み切る可能性があると見られており、結果判明後はいったんアク抜け感(悪材料の出尽くし)からのリバウンドが期待されます。

 トランプ大統領は9月9日、イランとの戦闘は11月の米・中間選挙の後に終わるとの見通しを示しました。そのため、米国の中間選挙が終わるまでは米国とイランの緊張状態は収束しないと考えられます。もし中東情勢の緊迫化から原油相場が4月の高値水準を超えてくるようだと、海外ファンドなどがリスク回避からポジションを圧縮する可能性が警戒されます。

 そのため、個人投資家の資金は、インデックスに絡んだ売買の影響を受けにくい中小型株にシフトする可能性があります。また、来週は7社ものIPOが予定されていることから、個人投資家の関心は中小型株に向かいやすいと考えられます。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
豊和工業が+88.10%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングのトップは豊和工業(6203)でした。9月7日に産業用ドローンを手掛けるProdroneとドローン開発・製造に関する連携を強化すると発表。これが好感され、ストップ高を交えて上昇しました。
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 値上がり率2位のヴィッツ(4440)は9月8日、研究テーマ「フィジカルAIの社会実装を加速させる安全安心保証技術及びセキュリティ対策技術の研究開発」が、中小企業庁の「成長型中小企業等研究開発支援事業」に採択されたと発表。さらに10日には、パナソニックホールディングス(6752)のグループ会社パナソニック コネクトとの協業を強化し、ロボット統合ソリューションの提供を開始すると発表。これらの発表が材料視されました。
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 値上がり率3位の誠建設工業(8995)は、大阪府堺市を地盤とする分譲住宅メーカーで、「副首都構想(大阪)」関連銘柄に位置付けられています。9月8日に、高市政権は9月中旬にも実施する内閣改造において日本維新の会向けに閣僚ポスト1枠を用意していると報じられたことから、日本維新の会が推進する「副首都構想」の関連銘柄として、思惑買いが入ったようです。

 一方、今週の値下がり率ランキング1位はステムリム(4599)でした。9月9日に2026年7月期の営業損益が20.0億円の赤字(前期は19.7億円の赤字)だったと発表。また同日、開発中の再生誘導医薬「レダセムチド」の臨床試験に関し、急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期2相試験で主要評価項目が未達となったと発表。これらが嫌気され、売りが膨らみました。

 値下がり率2位のベストワンドットコム(6577)は9月10日、2027年7月期の営業利益が前期比52.2~75.9%減となる見通しを発表。併せて、株主優待制度を一部変更し、デジタルギフトを廃止すると発表したことも売り材料となりました。なお、クルーズ旅行などで利用できる旅行割引クーポンは従来どおり継続するとしています。

■今週の値上がり率 トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +88.10 豊和工業(東S・6203)
2 +59.03 ヴィッツ(東S・4440)
3 +54.61 誠建設工業(東S・8995)
4 +52.94 fantasista(東S・1783)
5 +51.08 フィーチャ(東G・4052)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −42.31 ステムリム(東G・4599)
2 −28.09 ベストワンドットコム(東G・6577)
3 −26.55 アイ・グリッド・ソリューションズ(東G・603A)
4 −25.64 ティアフォー(東G・593A)
5 −24.29 エブリー(東G・607A)
■今週の出来高 トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 1,621,394,900 ランド(東S・8918)
2 1,043,542,800 NTT(東P・9432)
3 841,549,000 オンコセラピー・サイエンス(東G・4564)
4 451,986,800 ソフトバンクグループ(東P・9984)
5 389,327,900 ソフトバンク(東P・9434)

【来週の主要イベント】
米国のFOMCや小売売上高、NY連銀景気指数、
国内の日銀金融政策決定会合、オリバーなど7社のIPOに注目!

 来週は以下のようなイベントが予定されています。

<9月14日(月)>
◆決算:サンバイオ(4592)、多摩川ホールディングス(6838)
◆7月鉱工業生産
◆7月設備稼働率

<9月15日(火)>
◆決算:アスクル(2678)
米連邦公開市場委員会(FOMC)
◆中8月小売売上高
◆中8月鉱工業生産
◆独9月ZEW景況感調査
◆欧9月ZEW景況感調査
◆欧7月貿易収支
米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数

<9月16日(水)>
オリバー(619A)東証スタンダード上場
オーディオストック(621A)東証グロース上場
◆8月貿易統計
◆7月機械受注
◆欧7月鉱工業生産
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米8月小売売上高
米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利発表
ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長会見

<9月17日(木)>
Skyfall(625A)東証グロース上場
◆決算:ファーマライズホールディングス(2796)
日銀金融政策決定会合
◆欧8月消費者物価指数(HICP)改定値
◆米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
◆米8月住宅着工件数
◆米8月建設許可件数

<9月18日(金)>
テクノクラフト(622A)東証スタンダード上場
ベルテックス(623A)東証スタンダード上場
かがやきホールディングス(624A)名証ネクスト上場
akippa(627A)東証スタンダード上場
◆決算:コーセル(6905)
日銀金融政策決定会合、政策金利発表
植田和男日銀総裁、定例会見
◆8月全国消費者物価指数(CPI)
◆独8月生産者物価指数(PPI)
◆米8月鉱工業生産
◆米8月設備稼働率
◆米8月景気先行指標総合指数

【来週の注目銘柄】
「セリア」「トライアルホールディングス」「ソフトバンクグループ」
の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

セリア(2026年9月11日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
小売業 東S・2782 4660円 18.9倍 3.08倍
8月の既存店売上高が前年同月比9.7%増と業績好調
全国で100円ショップ「Seria」を展開する業界大手です。ニーズの高い地域を中心に、商圏規模など地域特性に合わせた多様な形態で出店。競合他社が300~500円など高価格帯の商品を増やすなか、「100円で驚きと感動を提供する」というポリシーを維持しています。キャラクターシール関連のグッズや日用品などの販売が好調で、8月の既存店売上高は前年同月比9.7%増でした。株価は上向きで推移する25日移動平均線を下値支持線とした上昇トレンドを継続しており、2020年8月以来となる5000円の大台が視野に入ってきました。5000円を明確に上抜けてくるようだと、次は2018年1月の高値7390円が意識されそうです。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
トライアルホールディングス(2026年9月11日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
小売業 東G・141A 3945円 45.2倍 3.70倍
ITと流通小売業のノウハウを融合させた「リテールDX」を推進
ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル」などを全国展開。情報テクノロジーと流通小売業のノウハウを融合させた独自の「リテールDX」が強みです。2025年7月に完全子会社化した西友に対し、それまで培ったデータ経営の手法やプライベートブランド商品を導入した結果、西友の既存店客数が大幅に増加。両社の強みを融合した新業態「トライアル西友」の出店も急速に進めています。株価は、上向きで推移する25日移動平均線を下値支持線としたリバウンドが続いており、4月の高値4840円が射程に入っています。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)
ソフトバンクグループ(2026年9月11日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 東P・9984 6540円 24.8倍 2.02倍
上昇トレンドへの転換でファンドからの資金流入に期待
AI・テクノロジーに特化した投資持株会社です。「ChatGPT」を開発した米国のオープンAIなど、世界トップクラスのAI開発企業への出資を急速に拡大しています。株価は、6月につけた高値9074円をピークに調整が続いていましたが、9月に入って52週移動平均線辺りでの底固めからリバウンドの動きも見せており、直近で13週線を上抜けてきました。上昇トレンドへの転換が期待されるなか、ファンドなど機関投資家からの資金流入の増加が意識されそうです。
最新の株価チャートはこちら(SBI証券公式サイトへ)

【※今週のピックアップ記事!】
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