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今週の日経平均株価は1週間で3000円以上も上昇し、
最終的に5万2411円で終値の過去最高値を更新！
今週（10月27〜31日）の日経平均株価は大幅に上昇。連日で史上最高値を更新するなか1週間の上げ幅は3000円を超え、最終的に先週末と比べて3111.69円（6.31％）高い5万2411.34円で終えました。
日経平均株価チャート／日足・3カ月（出典：SBI証券公式サイト）※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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予想通り、10月29日の米・連邦公開市場委員会（FOMC）では0.25％の利下げが決定され、30日の日銀の金融政策決定会合では利上げが見送られました。
注目された10月28日の日米首脳会談では日米の良好な関係構築が確認できたほか、30日の米中首脳会談では中国のレアアース規制が1年延期され、米国が対中関税を10％引き下げると表明したことも材料視されました。
また、今週は決算発表が本格化していますが、通期計画を上方修正したアドバンテスト（6857）が10月29日にストップ高をつけ、一社で日経平均株価を1077円も押し上げました。さらに翌30日にはレーザーテック（6920）がストップ高をつけるなど、半導体やAI関連株への資金集中の動きが強まりました。
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来週の日経平均株価は、ボリンジャーバンドの2σ到達で
落ち着きを見せてくる一方、個別銘柄の影響を受けやすい状況に！
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
5万 ～ 5万4000円
日経平均株価は、足元の急ピッチの上昇によってボリンジャーバンドの＋2σまで上げてきたため、来週（11月4〜7日）はいったん落ち着きを見せてくる展開が考えられます。ボリンジャーバンド自体が上向きで推移しており、これに沿った上昇トレンドを形成していますが、＋2σ到達で過熱を冷ます調整が欲しいところでしょう。
日経平均株価チャート・ボリンジャーバンド／日足・3カ月（出典：SBI証券公式サイト）※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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また、FOMCや日銀金融政策決定会合、日米首脳会談などのイベントが通過したことで手掛かり材料に欠ける一方、決算発表が本格化するなかで個別の業績の影響を受けやすくなることが考えられます。良好な決算を発表した銘柄に資金が集中しやすい一方、予想に届かなかった銘柄の急落も目立っています。そのため、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうです。
そのほか、半導体株やAI関連株に資金が集中する動きが顕著になってきています。株価指数との連動を狙ったパッシブファンドなどは、強い上昇が続く指数インパクトの大きい“値がさハイテク株”を組み入れざるを得ませんが、一方でその買付資金の確保のために他の銘柄を売却する必要があり、それがバリュー株の弱い動きにつながっていると考えられます。
なお、現時点では物色の流れが一気に転換するとは考えにくく、ハイテク株には押し目狙いのスタンスで臨みたいところです。
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【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
ジェネレーションパスが＋69.90％で値上がり率トップ！
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはジェネレーションパス（3195）でした。10月27日、伊藤忠商事（8001）と共同で、グループ会社の技術を基盤としたアパレル向け機能性繊維の開発・販売を行うための基本合意書を締結したと発表し、これが材料視されました。
値上がり率2位のシリウスビジョン（6276）は、10月29日に卓上品質検査機「S-Comet」をリリースしたと発表したことが材料視されました。同製品は、電子基板や銘板、シールラベル、さらには近年需要の高いカードやアクリルスタンドなど、さまざまな製品の表面・印刷検査が可能とのことです。
値上がり率3位のJIG-SAW（3914）は、10月23日に米国法人のJIG-SAW USがAIを活用した新サービス「NEQTO.ai」を発表したことが材料視されましたが、今週も引き続き上昇が続きました。「NEQTO.ai」はあらゆるIoTデバイスから収集したデータを瞬時にダッシュボード上に可視化し、アラートやインサイトを提供します。
一方、今週の値下がり率ランキングの1位はHamee（3134）でした。Hamee は、子会社であるNE（441A）の株式の一部を株主に分配する「スピンオフ」の実施を決定。10月29日時点でHameeの現物株式を保有している投資家は11月4日にIPO（新規上場）するNEの株主となりますが、その権利落ちの影響で30日に株価が急落しました。
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値下がり率2位のDMG森精機（6141）は10月30日、2025年12月期の連結営業利益が前期比59％減の180億円になる見通しだと発表。従来予想の380億円から下方修正したことが嫌気されました。
| ■今週の値上がり率 トップ5 | ||
| 順位 | 先週末比（％） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | ＋69.90 | ジェネレーションパス（東G・3195） |
| 2 | ＋64.44 | シリウスビジョン（東S・6276） |
| 3 | ＋45.78 | JIG-SAW（東G・3914） |
| 4 | ＋39.06 | イビデン（東P・4062） |
| 5 | ＋36.66 | 赤阪鐵工所（東S・6022） |
| ■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
| 順位 | 先週末比（％） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | −61.98 | Hamee（東S・3134） |
| 2 | −24.34 | DMG森精機（東P・6141） |
| 3 | −24.25 | KLab（東P・3656） |
| 4 | −23.49 | マクアケ（東G・4479） |
| 5 | −23.46 | ニデック（東P・6594） |
| ■今週の出来高 トップ5 | ||
| 順位 | 出来高（株） | 銘柄名（市場・コード）※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | 1,431,149,500 | ジャパンディスプレイ（東P・6740） |
| 2 | 1,170,346,900 | NTT（東P・9432） |
| 3 | 1,128,948,800 | ランド（東S・8918） |
| 4 | 365,875,900 | 東京電力ホールディングス（東P・9501） |
| 5 | 359,109,600 | ソニーフィナンシャルグループ（東P・8729） |
【来週の主要イベント】
米国の雇用統計や米欧独のPMI、任天堂や三菱重工業の決算、
NE、クラシコのIPO（新規上場）に注目！
来週は以下のようなイベントが予定されています。
＜11月3日（月）＞
◆文化の日の祝日で休場
◆中10月Caixin製造業購買担当者景気指数（PMI）
◆独10月製造業購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆欧10月製造業購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆米10月製造業購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆米10月ISM製造業景況指数
＜11月4日（火）＞
◆NE（441A）東証グロース上場
◆決算：任天堂（7974）、商船三井（9104）、三菱商事（8058）
◆米9月貿易収支
◆米9月雇用動態調査（JOLTS）求人件数
◆米9月製造業新規受注
◆決算：アムジェン（AMGN）
＜11月5日（水）＞
◆クラシコ（442A）東証グロース上場
◆決算：日本製鉄（5401）、トヨタ自動車（7203）、サンリオ（8136）
◆日銀金融政策決定会合議事要旨
◆中10月Caixinサービス部門購買担当者景気指数（PMI）
◆独9月製造業新規受注
◆独10月サービス部門購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆欧10月サービス部門購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆欧9月卸売物価指数（PPI）
◆米10月ADP雇用統計
◆米10月サービス部門購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆米10月総合購買担当者景気指数（PMI）改定値
◆米10月ISM非製造業景況指数
＜11月6日（木）＞
◆決算：花王（4452）、KADOKAWA（9468）
◆9月毎月勤労統計調査
◆独9月鉱工業生産
◆欧9月小売売上高
◆米7-9月期四半期非農業部門労働生産性
◆米9月卸売売上高
＜11月7日（金）＞
◆決算：五洋建設（1893）、三菱重工業（7011）、フジクラ（5803）
◆9月全世帯家計調査
◆独9月貿易収支
◆米10月雇用統計
◆米11月ミシガン大学消費者態度指数
【来週の注目銘柄】
「東京エネシス」「日鉄ソリューションズ」
「エクサウィザーズ」の3銘柄をピックアップ！
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
| 東京エネシス（2025年10月31日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 建設業 | 東P・1945 | 1782円 | 17.4倍 | 0.86倍 |
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豊富な地熱資源を背景とした「地熱発電」の関連企業として注目 電力設備の建設・保守を主要な事業とする総合エンジニアリング企業で、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどのクリーンエネルギー事業を手掛けています。今後、太陽光発電が後退すると見られるなか、豊富な地熱資源を背景とした地熱発電に関わる企業として注目されています。株価は8月7日につけた高値1898円をピークに調整し、9月下旬には下値支持線として意識されていた13週移動平均線を割り込みました。しかし、その後のリバウンドで同線を上抜けており、8月の高値突破からのさらなる上昇が期待できます。 |
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| 日鉄ソリューションズ（2025年10月31日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 情報・通信 | 東P・2327 | 3890円 | 24.3倍 | 2.67倍 |
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企業のデジタルサービス創出を支援する新サービスを提供 日本製鉄グループの大手システムインテグレーターです。10月から、顧客のデジタルサービスの新規創出をサポートするサービス「NS DevCompass」の提供を開始。従来の新規事業創出サービスとは一線を画した、「ドメイン知見」や「サービス開発方法論」「プロジェクト実行力」を融合したソリューションだとしています。株価は2月17日につけた高値4408円をピークに調整が続き、10月半ばには一時3405円まで下落。しかし、その後のリバウンドで13週・26週移動平均線を突破し、52週移動平均線を捉えてきました。52週移動平均線の突破からの上昇トレンドへの転換が期待されます。 |
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| エクサウィザーズ（2025年10月31日時点） | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 情報・通信 | 東G・4259 | 670円 | 141.6倍 | 19.08倍 |
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新しい法人向けAIサービス「エージェントコレクション」の提供を開始 生成AIなどを活用したサービスを提供しています。グループ会社であるExa Enterprise AIが、10月30日から法人向けAIサービス「exaBase 生成AI」において、ユーザーが代行してほしい業務に合わせてAIエージェントを選び、利用できるサービス「エージェントコレクション」の提供を開始しました。第1弾では「調査と発表・プレゼン資料作成」「議事録作成」「競合調査レポート作成」など、10種類のAIエージェントが利用可能です。株価は、上向きで推移する13週移動平均線を下値支持線とした上昇トレンドが継続。2023年6月の戻り高値690円を上抜けてくるようですと、2021年12月の高値1150円が射程に入ってくるでしょう。 |
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【※今週のピックアップ記事！】
⇒【高市関連銘柄】高市政権で成長が期待されるセクターは？ 日経平均株価の短期的な調整には注意しつつ、｢核融合｣｢先端医療｣｢宇宙ビジネス｣関連銘柄に注目！
⇒【日本株】｢株価10倍｣が見込める時価総額500億円以下＆高成長に期待の2銘柄！ 競合不在の｢NexTone｣、リピート率の高さが強みの｢ランディックス｣に注目！
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