韓国で45万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。(初出:2022年5月26日)
「21」というマジックナンバー
勉強の意欲は、「よい習慣」に支えられない限り、粘土で作られた柔らかい家のようなものです。あるいは、日陰に置かれた植木鉢や、ガス欠の自動車と同じです。安定していないため、決心はたちまち崩れ落ち、枯れ果て、ついには止まってしまいます。
悪い習慣を持っていながら、勉強のやる気だけは十分あると声高に言う人は、100%うそをついています。きちんと勉強したい人であれば、必然的によい習慣を身につけようとするものです。一つでも多くのよい習慣を作り、伸ばし、楽しもうと、意欲を見せるのが当然です。実はこのようなときに、「21」というマジックナンバーが活躍します。
脳科学者たちによると、人間の脳は「始めてから21日たっていない行動」に拒否反応を示すといいます。その行動を入力する「記憶細胞」がまだ作られていないからです。早起きや整理整頓など、これまでやってこなかったことをやろうとするとき、尻込みしたり落ち着かなかったりするのは、「脳の助け」がないからなのです。ですからよい習慣を身につけたければ、まず脳の作用について理解する必要があります。
人間の行動を脳が受け入れ、その行動を習慣として保存するのに「21日」かかります。だから、ある行動を習慣にしたければ、とりあえず21日間、根気強く同じ行動を繰り返す必要があります。
すると脳の方から「この人はこの行動を習慣にしたいんだな」と、その行動を受け入れるようになります。やっと脳が素直になり、主人の望む通りに動き始めるわけです。朝鮮の伝説によれば、クマが人間に変身するのに、洞窟の中で苦いヨモギと辛いニンニクだけを食べて21日耐えなければなりませんでした。卵からヒヨコがかえるのにも21日かかります。つまり何かを変えたいのなら、何とか21日間努力して我慢する必要があるということです。
21日間耐えられなければ、その間の努力は水の泡になってしまいます。脳の側から見れば、これは「そもそも決心していない」のと同じことです。逆に言えば、きっかり21日間耐えて苦労すれば楽になるのです。「習慣」というラベルをつけて脳に保存しておけば、いちいち苦労しながら努力しなくても、体に染みついた習慣が自動的に発揮されるでしょう。そのあとは無意識によい習慣があふれ出るようになります。
勉強ができる人は、このことを知っています。ほんのささいな習慣から勝負を決める決定的な習慣に至るまで、全てを「21日の法則」によって身につけます。彼らは21日間、毎日カレンダーに赤ペンで丸をつけながら耐え抜くのです。これは賢いやり方です。習慣を身につけるための努力は、必ず得となって返ってきます。実際にやってみると、必要な努力に比べて多くのものを得られることが分かるでしょう。満足感や自信も身につきます。やらない人だけが損をしていると断言できます。
勉強をやろうという人は、いまから「21日の法則」によってどんな習慣を身につけるべきかを考えましょう。そして勉強への意欲を支えてくれる、よい習慣を身につけるのです。勉強のやる気がある人は、習慣からして違います。マジックナンバー「21」を覚えておきましょう。全ての習慣に「21日の法則」が当てはまります。
(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の抜粋です)