韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回は、本書と、最新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』の共通点を紐解きながら、勉強で人生の活路を見出した2人の成功者からの学びを抽出します。今話題の本の魅力に迫る!(構成/ダイヤモンド社武井康一郎)
「脳」と「心」をコントロールしてよい習慣身につける
前回の記事で「続けることの難しさ」に触れた。今回は「続ける」をテーマに、韓国の二大ベストセラーから学びを深めよう。
よい習慣を身につけたければ、まず脳の作用について理解する必要がある。
21日間、走りきることができれば、きっとよい習慣を身につけられる。ですが、「三日坊主」という言葉があるように、3週間続けていくのは至難の業である。どのようにするのがいいのだろうか。著者は、7つの項目を挙げている。
1.背筋を伸ばして座る
2.ながら勉強をやめる
3.ノートは「見た目」よりも「中身」
4.「VIP席」をキープする
5.風邪をひかない体を作る
6.休み時間を使ってエネルギーを蓄える
7.机やカバンの状態に気をつける
見出しのみピックアップしたが、「簡単にできそうなものばかり!」と思ったら、それは危険。単純な作業ほど、おろそかにしがち。21日間続けられれば、脳が作用し、体に染みついた習慣が自動的に作動する。だまされたと思ってやってみてはどうか。
脳の問題は、これで解決できるが、心の問題は異なる。『勉強が面白くなる瞬間』では、将来を悲観し、「このままではだめだ!」と一念発起するところから始まる。当時、中学生だった著者には時間があった。多くの社会人はこれとは違う。その部分を補う要素は『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』にある。
スティーブ・ジョブズはこんな言葉を残した。
「今日が人生の最後の日だとしても、いまやろうとしていることをやるだろうか。ノーという答えが何日も続くようなら、他のことをやるべきだということに気付きました。つまり、自分はすぐにでも死ぬかもしれないと認識することが、重要な決断を後押ししてくれる一番のカギなのです」
明日が当たり前のように来ると思っていた、毎日の繰り返しは子どもの時の感じ方である。何かをなすには、こう考えよう。
不安と渇望、これがスタートへのきっかけとなり、21日間、続けることで脳にインプットし、自動化につなげる。シンプルだけど難しい。ただ、これが最短の近道でもある。心と脳をコントロールし、習慣を身につけていきましょう。続ければ結果が出るのか、結果が出るから続けられるのか、どちらが正解かはわかりません。ただし、勉強から学ぶ「続けることへの挑戦」はあなたの人生を価値あるものにしていくことでしょう。
参考資料
【成功の本質】「挑戦することに失敗する人」と「失敗するために挑戦する人」、あなたはどっち?