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新型コロナウイルスが猛威を振るう影で、
米国では第1四半期の決算発表シーズンが佳境を迎える
米国では、2020年第1四半期の決算発表シーズンが佳境を迎えています。
これまでに、S&P500指数に採用されている企業の55%が決算発表を終えています。その中で、1株当たり利益(EPS)が事前予想を上回った企業は65%、売上高が事前予想を上回った企業は63%でした。
もっとも、今回の決算発表シーズンに入る前に、多くの企業が利益警告(=Profit Warning、業績の下方修正)をするとともに通年の業績ガイダンスを引っ込めてしまったことで、コンセンサス予想はスルスル下がっていました。つまり「ハードルが低くなっていた」というわけです。
実際、今年のS&P500のコンセンサスEPS予想は、下のチャートに見られるように急激に下がっており、その関係から、S&P500の現在の株価収益率は、向こう12カ月のEPS予想に基づいて20.3倍に跳ね上がっています。つまり米国株式は、近年で最も割高となっているのです。
個別銘柄に目を向けると、先週はアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)、アップル(AAPL)、アルファベット(GOOG)、フェイスブック(FB)、マイクロソフト(MSFT)といった大型ハイテク株が、相次いで決算を発表しました。
それら中では、マイクロソフトの決算が文句の付けようのない立派な内容でしたが、その他の銘柄はいまひとつでした。ひとつずつ見ていきましょう。
【アマゾン】
売上高は大きく成長したものの、利益面では落胆すべき内容!
「AWS」の売上高もライバル「アジュール」の約半分
アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)の第1四半期決算は、EPSが予想6.23ドルに対して5.01ドル、売上高が予想741.5億ドルに対して754.5億ドル、売上高成長率が前年同期比+26.4%でした。
売上高こそ新型コロナウイルスによる外出禁止令の影響で目覚ましい成長を記録しているものの、利益面では落胆すべき内容でした。これは、注文増で配達遅延が出始めたことに対して、同社が、(1)倉庫要員などを新規採用、(2)超過労働になっている社員に特別手当を弾む、などの措置を取ったことが原因です。
注目されたAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)売上高は、前年同期比+33%の102.2億ドルでした。これは、ライバルのマイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」の成長率の約半分です。
総括すれば、アマゾンの決算は期待されたほど良くはありませんでした。
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【アップル】
力を入れているサービス売上高が予想を上回るなど、まずますの内容!
ただし、米国政府からの支援金による“一時的な需要”の可能性も
アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第2四半期決算は、EPSが予想2.26ドルに対して2.55ドル、売上高が予想546.4億ドルに対して583.1億ドル、売上高成長率が前年同期比+0.5%でした。
主な商品の売上高は、以下の通りとなっています。
■アップルの主な商品の売上高(2020年度第2四半期) | ||||||
商品 | 予想 | 結果 | ||||
iPhone | 279億ドル | 289.6億ドル | ||||
iPad | 43.3億ドル | 43.6億ドル | ||||
ウエアラブルズ | 69.3億ドル | 62.8億ドル | ||||
サービス | 126億ドル | 133.5億ドル |
とりわけアップルが力を入れているサービス売上高が予想を上回ったのは、心強いです。
アップルは、四半期配当を77セントから82セントに引き上げます。また、現行の自社株買戻しプログラムを500億ドル上乗せします。
最近の需要動向ですが、1月は好調でした。しかし、その次の5週間は、サプライチェーン問題でその対応に追われました。3月から需要が減退し始め、4月の上旬は悪かったです。しかし、4月第2週からは世界的に需要が上向きました。iPadとMacに関しては、前年同期比でもプラスになっています。
ただ、ひょっとすると現在のiPadやMacの販売の好調は、たまたま米国政府から裕福層を除く国民全員に最低13万円から30万円前後の支援金が払われたことが関係しているかもしれません。つまり、一時的な現象かもしれないのです。その意味で、来期以降に関しては未だ楽観できないと思います。
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【アルファベット】
売上高成長率が前年同期比+13.3%だったが、
アルファベットとしては物足りない数字
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)の第1四半期決算は、EPSが予想10.99ドルに対して9.87ドル、売上高が予想402.9億ドルに対して411.6億ドル、売上高成長率が前年同期比+13.3%でした。
この+13.3%という売上高成長率は、アルファベットが「普通の会社」になってしまったことを感じさせる、極めて不本意な成績だと思います。その背景には、3月に入って広告収入が大きくスローダウンしたことが挙げられます。例えば、3月のグーグル・サーチ広告は-15%でした。
ただ、直近で言えば、少し広告収入が持ち直しているというコメントもありました。
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【フェイスブック】
外出禁止令によりフェイスブックの利用は増加したが、
3月の広告収入は急激に落ち込む
フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)の第1四半期決算は、EPSが予想1.71ドルに対して1.71ドル、売上高が予想172.5億ドルに対して177.4億ドル、売上高成長率が前年同期比+17.6%でした。
デイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)数は、+11%の17.3億人でした。つまり、外出禁止令でフェイスブックの利用自体は良い感じで増えているということです。その反面、3月の広告収入は急激に落ち込みました。4月に入ってそれは持ち直し、いまのところ去年と同じ水準(±0%)で推移しています。
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【マイクロソフト】
「アジュール」の売上高は+59%増と好調!
リモートワークに関わる包括的なサービスの提供が業績につながる
マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)の第3四半期(3月期)決算は、EPSが予想1.25ドルに対して1.40ドル、売上高が予想337億ドルに対して350.2億ドル、売上高成長率が前年同期比+14.6%でした。
プロダクティビティ&ビジネスプロセス売上高は+15%の117億ドル、インテリジェントクラウド売上高は+27%の123億ドル、モアパーソナルコンピューティング売上高は+3%の110億ドルでした。また、インテリジェントクラウドに含まれる「アジュール」の売上高は+59%でした。
マイクロソフトは、新型コロナウイルスによるマイナス影響をほとんど受けていません。「チームズ」や「アジュール」、「ヴァーチャル・デスクトップ」などは、逆に利用が増えています。さらに、ウインドウズOEMとサーフェスは、リモートワークやリモート・ラーニングからの需要増が見られました。加えてゲーミングは、新型コロナウイルスで在宅が増えた関係で利用が増えています。
オンライン会議システム「チームズ」では、1日当り2億のミーティングが開かれました。チームズのDAUは7500万人です。
新型コロナウイルスの影響で「コードを書けない人(no-code/low-code)」向けアプリの必要性が高まっており、その結果、マイクソフトの「パワー・プラットフォーム」は340万人の市民デベロッパーに利用されています。
もしエクセルを使える人なら、「パワー・プラットフォーム」を使ってアプリを作ることが出来ます。それにより、ヴァーチャル・エージェントや自動化されたワークフローやデータ分析が出来ます。実際、スウェーデン健康サービス省やシアトルの非営利ヘルスケアプロバイダーなどが、「パワー・プラットフォーム」を利用して緊急医療物資の追跡を行いました。
一方、「Xbox Live」のアクティブ・ユーザーは9千万人に到達し、「Xbox Game Pass」の課金顧客は1千万人に達しました。
リモートワークへの移行で、いま「わが社も早く安心して社員全員にリモートワークしてもらえる環境を整えねば!」と感じている経営者が多いですが、その際、マイクロソフトほど包括的なサービスを提供できる企業は他にありません。その意味で、在宅勤務で最も恩恵をこうむる銘柄はマイクロソフトだと思います。
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【今週のまとめ】
「GAFA」の決算が新型コロナウイルスの影響で落ち込む中、
老舗の「マイクロソフト」が健闘!
大型ハイテク株の第1四半期決算は、マイクロソフトを除けばボチボチの決算でした。無敵の「GAFA」と言えども、新型コロナウイルスの前には平凡な決算にならざるを得ないというわけです。
それを尻目に、老舗のマイクロソフトの売上高成長率がアルファベットを凌駕しているのはとても立派だと思います。
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